VALT JAPANと三菱地所は、東京23区内初となるデジタル業務に特化した障がい者就労継続支援A型事業所「デジタルイノベーションセンター丸の内supported by 三菱地所」を、東京都千代田区新大手町ビルに開設しました。今回の施設は、障がいや難病がある働く意思を持つ方々を対象に、デジタル関連業務を中心とした就労支援を行う拠点です。
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本施設は、デジタル業務に高いスキルを持つ精神障がい者や発達障がい者などを対象に、証憑データの入力、ウェブサイト情報の更新、書類のデジタル化、データ校正、AI関連のアノテーション作業など、企業が求める高度なデジタル業務を受託します。さらに、VALT JAPANが展開するBPO事業「NEXT HERO」と連携し、就労困難者向けのデジタルトレーニングや実務経験の提供を行い、デジタル技術を活用した就労支援のモデルケースを創出することを目指します。
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施設は、東京都千代田区大手町2丁目2-1 新大手町ビルに位置し、円滑なアクセス環境が整っています。現在の定員は20名ですが、将来的には40名まで増員する予定です。利用対象は原則として18歳から65歳未満の障がい・難病のある方で、営業時間は9時から18時、サービス提供時間は10時から15時となっています。
今回の施設開設は、企業が集積する丸の内エリアにおいて、障がい者の就労支援を強化し、障がい者雇用の促進を図るとともに、全国展開への足がかりとなる取り組みです。今後、5年間で全国に20センターの開設と約1,000人規模の雇用創出を目指し、産業界と障がい者の共創によるインクルーシブな社会の実現に貢献します。
また、三菱地所は、成長産業の共創を目指すCVCファンド「BRICKS FUND TOKYO」を運営しており、2024年1月にVALT JAPANへの出資を行っています。今回のプロジェクトは、出資を通じたインパクト投資領域における初の事業共創事例となります。
レポート/DXマガジン編集部 折川