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三菱ケミカルグループが田辺三菱製薬を米投資ファンドに売却、ケミカルズ事業に資源集中へ


三菱ケミカルグループは、田辺三菱製薬(MTPC)をベインキャピタルの管理する特別目的会社へ移行することを決定しました。MTPCは革新的な医薬品を提供し社会に貢献してきましたが、医薬品市場の変化により更なる研究開発の投資が必要でした。この決定は、同社の将来成長を促進し財務体制を強化するためであり、「KAITEKI Vision 35」に基づく成長戦略の一環として位置付けられています。グループは売却益をもとに負債削減や株主還元を進めつつ、ケミカル事業に注力し、成長を加速させる方針です。

三菱ケミカルグループは2025年2月7日に開催された取締役会において、連結子会社であり医薬品の製造・販売を行う田辺三菱製薬(MTPC)を、ベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドが間接的に株式を保有する特別目的会社である株式会社BCJ-94の傘下に異動することを決議したと発表しました。これに伴い、MTPCおよび同社の子会社であり当社孫会社であるMedicago Inc.、Welfide International Corporation、Alpha Therapeutic Corporationは、当社の特定子会社から外れることとなります。

MTPCは、当グループのファーマ事業の中核企業として、革新的な医薬品の創製を通じて社会に貢献し、またグループの財務基盤の安定・強化にも寄与してきました。しかし、治療薬の進化とモダリティの多様化によりアンメットニーズが残される疾患領域が縮小しつつあること、そして創薬の成功率が決して高くない状況を背景に、MTPCの研究開発能力の向上と更なる成長のためには、継続的な追加投資が必要とされるようになりました。

こうした状況を踏まえ、当社は2024年11月13日に公表した「KAITEKI Vision 35」および「新中期経営計画2029」に基づき、ファーマ事業の将来成長を実現するための最適なパートナーを模索してまいりました。その結果、ヘルスケア分野における豊富な投資実績を持つベインキャピタルの傘下にMTPCを異動することが、MTPCの再成長に向けた経営方針と合致するとの総合的な判断に至ったとしています。

当社としては、本異動により得られる資金を活用して、有利子負債の削減による財務体質の改善や株主還元の強化を図るとともに、「KAITEKI Vision 35」で掲げた5つの注力事業領域に再投資し、ケミカルズ事業を核とした成長戦略をさらに推進していく狙いです。

レポート/DXマガジン編集部折川

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