NIPPON EXPRESSホールディングスは、デジタルコンテンツ管理プラットフォーム「OpenText Extended ECM for SAP」を導入し、請求書、支払通知書、証憑書類など120万件以上の書類の電子化を実現しました。この取り組みにより、電子帳簿保存法への対応が可能となり、業務効率の大幅な向上、ペーパーレス化、そして働き方の柔軟性向上が実現されました。
物流業界では膨大な量の伝票や証憑書類が発生しますが、今回の電子化により、約8,000件の請求書、約25万件の支払通知書、および約95万件の証憑書類が電子的に保管され、紙媒体の使用を大幅に削減しました。これにより、紙の伝票を倉庫で保管・移動・廃棄する作業の負担が軽減され、事務担当者の労働時間が削減されただけでなく、テレワークへの対応が可能となりました。また、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応もスムーズに進められ、規制への適合性が向上しました。
NIPPON EXPRESSホールディングスは、グループ全体での経理システムの標準化とSAP S/4HANAへの移行を進めており、今回のOpenText導入はその一環として実施されました。グローバル展開を支える経理基盤を構築する中で、同プラットフォームが持つSAPとの高い親和性と拡張性、そしてグローバルでの導入実績が高く評価されました。
今回の成果に基づき、NIPPON EXPRESSホールディングスはさらなる業務効率化を目指し、海外37カ国・67社にわたるグループのSAP ERPをSAP S/4HANAに移行するとともに、生成AIを活用した検索の効率化や入力作業の自動化など、AI技術の活用を進めています。この取り組みにより、データドリブン経営、ポートフォリオ経営、ESG経営の実現に向けた基盤を強化し、持続可能な成長を目指しています。
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オープンテキスト株式会社
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プレスリリース
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執筆:DXマガジン編集部