野村不動産株式会社は2024年11月14日、物流業界の自動化・省人化を推進する企業間共創プログラム「Techrum(テクラム)」の効果検証拠点である「習志野 Techrum Hub」をリニューアルし、特定の業種や品物に対応した入出荷作業の実演が可能なソリューションの展示を開始したと発表しました。このリニューアルにより、30社・70種類以上の機器を活用し、物流企業や荷主が直面する課題に対する具体的な解決策を提案できる環境が整備されました。
習志野 Techrum Hubは2022年4月の開設以来、累計349社・2,000名以上が来場し、自動化・省人化機器の検証が行われてきました。しかし、多くの企業が情報収集にとどまり、ソリューションの実装に至らないケースが多いという課題が明らかになりました。この現状を受け、物流業界の人材不足解消とDX(デジタルトランスフォーメーション)の促進を目的に、より現実的な検証が行えるよう展示内容を大幅に拡充しました。
リニューアルでは、業種や品物、荷姿ごとに最適なソリューションを、入荷から出荷までの実作業プロセスに沿って設置しました。これにより、企業は自社の物流業務に直結した課題解決策を具体的に見つけられるようになります。また、作業負荷軽減を図るパワースーツや、環境改善ツール、物流業務の可視化ソフトウェアなど、幅広いソリューションも展示されています。
展示は5つのストーリー(パターン)で構成されており、以下を含む30社以上の企業が参加しています。
・日本フルハーフ株式会社:ウイングボディ
・German Bionic:パワースーツ
・株式会社Doog:AGV(無人搬送車)
・シャープマーケティングジャパン株式会社:多階層GTP(自動化ピッキングシステム)
・東芝テック株式会社:RFIDによる検品システム
野村不動産は今後、Techrumパートナー企業との連携を強化し、物流業界における人材不足解消に向けたソリューション開発をさらに推進する方針です。具体的には、物流DXの普及を加速させるため、現場での検証と実装を両立し、導入ハードルを下げる取り組みを進めます。また、荷主・物流企業との連携を深め、実際の業務課題に即した実証を通じて、実用性の高いソリューションを提供していきます。
習志野 Techrum Hubのリニューアルは、物流業界全体の効率化と持続可能性向上を目指す重要なステップとなることが期待されます。
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野村不動産株式会社
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プレスリリース
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執筆:DXマガジン編集部