株式会社Another worksは2024年10月7日より、スポーツ庁が推進する「地域スポーツコミッション基盤人材育成サポート事業」における「副業・兼業人材マッチング実証」を開始しました。この取り組みは、地域スポーツコミッション(地域SC)が抱える「経営の安定」と「基盤人材の育成・確保」という課題に対して、複業人材の採用支援を行うものです。今後、一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)と連携し、スポーツを通じた地域活性化や、スポーツを楽しめる社会づくりに貢献することを目指しています。
この事業の背景には、令和4年12月に閣議決定された「デジタル田園都市国家構想総合戦略」があります。この戦略の中で、スポーツを活用した地方創生や地域づくりが重要視されており、地域SCがスポーツを通じた地域活性化の推進役となることが求められています。しかし、地域SCは運営面での経営基盤の安定や人材育成の課題を抱えており、その解決に向けて、今回の副業・兼業人材のマッチングが行われることになりました。
Another worksが提供する複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」は、これまでに80,000名以上の複業希望者と2,000社を超える企業、さらに全国180以上の自治体やスポーツチーム、教育機関に導入されており、多様な分野での人材登用を支援しています。このプラットフォームを活用して、地域SCに適したプロフェッショナル人材をマッチングし、経営課題や人材育成の課題解決を支援します。
具体的な実証プロジェクトとしては、鹿児島県大崎町、岩手県盛岡市、沖縄県石垣市で、それぞれ事業開発アドバイザーやデザインアドバイザーなどのプロフェッショナルを募集し、地域ごとの課題解決に取り組んでいきます。たとえば、大崎町ではスポーツ観光を基盤とした地域活性化に向けて、企業版ふるさと納税を活用した資金調達のサポートが求められており、盛岡市ではイベント集客のための広報デザインに関するアドバイスが必要とされています。また、石垣市では、スポーツ合宿とアルバイトを組み合わせた新規事業の拡大に向けた事業計画の明確化が求められています。
これらの地域SCの取り組みにプロフェッショナルな複業人材をマッチングすることで、地域社会の発展に寄与し、スポーツを通じた交流人口の拡大や社会の多様化に対応した取り組みを支援していきます。
Another worksは、今後も「複業の社会実装を実現する」というミッションを掲げ、地域SCをはじめとするさまざまな組織に対して、複業人材登用のサポートを継続的に行い、社会全体の発展に貢献していく予定です。
執筆:DXマガジン編集部