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犬がトラブルに巻き込まれる『危険な床』とは?主な特徴や事故を防ぐための対策まで



犬にとって危険な床とは


フローリングの部屋で過ごす犬



私たちにはあまり危険ではなくても、犬にはリスクの高い床があります。どのような床なのか、その特徴をご紹介します。


硬くて滑りやすい床



真っ先に挙げるべき危険な床は、硬くて滑りやすい床です。その代表例は、フローリングです。フローリングは、日本の一般家庭で最もよく使われていると言っても良いほど一般的な床材の一つです。



フローリングがよく使われている理由は、掃除がしやすい、耐久性が高い、デザインの汎用性が高いなどですが、犬にとっては硬くて爪の引っ掛かりがなく、かつ滑りやすい材質です。そのため、足腰をはじめとした関節や筋肉、腱などに余計な負荷をかけやすく、怪我をしたり、元々骨や関節などの運動器に問題を抱えている犬の症状を悪化させたりする可能性があります。


汚れていたり片付いていない床



たとえ滑りやすい床材ではなくても、汚れていると水や油などで滑りやすくなっている可能性が高く、犬の体に余計な負荷をかけるリスクが高くなります。また、部屋の隅やテーブルの下などに落ちている小さな異物や食べこぼしなどを拾い食いしてしまい、誤食やお腹を壊してしまうリスクも高まります。



さらに、あまり片付いていない室内では、床の上にいろいろなものが置かれているケースが散見されます。散らばった電気コードを噛んで感電したり、シニア期を迎えて視力などが低下した犬にとって障害物となり、怪我をしやすくなったりするため、注意が必要です。


毛足の長いカーペット



カーペットはフローリングなどの上に敷くことで滑り止めの効果を発揮しますが、あまり毛足が長いと爪が引っかかって転倒事故につながるリスクが高まります。若くて元気な犬は遊びに夢中になっているときに、シニア期以降の犬は足の筋力が低下することで、爪を引っ掛けて転倒し、怪我をするリスクが高まります。


段差が多い



敷居、玄関の上り框、リビングの小上がりなど、室内の床にはさまざまな段差が存在します。犬はある程度の高さだとジャンプして上り下りできますが、特に注意したいのが降りる時です。着地の際は、足腰に大きな負荷がかかるためです。さらに床が滑りやすいと、姿勢を崩して転倒するリスクも高まります。


危険な床で負担がかかりやすい運動器疾患の例


膝蓋骨脱臼の手術跡



犬にとって危険な床で起こりうるリスクをご紹介しました。その中で触れた、危険な床による負担に注意したい運動器疾患の例をご紹介します。


膝蓋骨脱臼



膝蓋骨(しつがいこつ)とは、後ろ足の膝の部分にある、「膝の皿」と呼ばれることもある骨の名前です。この膝蓋骨が外側や内側などにずれてしまうのが、膝蓋骨脱臼です。小型犬に多いと言われていますが、すべての犬種に起こりうる病気です。



先天性と後天性があり、後者の場合は打撲や落下などによる外傷が原因となることが多いと言われています。滑りやすい床での踏ん張りや転倒が、膝への負担や外傷につながるほか、すでに膝蓋骨脱臼を発症している犬の場合は、症状を悪化させる可能性もあるでしょう。


椎間板ヘルニア



体の軸となり、中枢神経も守っている大切な骨格が背骨です。背骨は小さな椎骨が連なってできていますが、この椎骨の間にあるのが椎間板で、背骨を滑らかに動かしたり外からの衝撃を和らげたりする役割を担っています。



椎間板が変性して脊髄を通っている中枢神経を圧迫することでさまざまな神経症状を起こす病気が、椎間板ヘルニアです。硬くて滑りやすい床が直接発症の原因になるとは限りませんが、滑って転倒したり、不自然な姿勢で踏ん張ったりすることで、すでに背骨に問題を抱えている犬の負担となる可能性には注意が必要です。


危険な床による事故を防ぐための対策


犬用ステップを利用する小型犬


滑り防止策



床の上に毛足が短めのカーペットを敷くのが、おすすめです。カバーしきれない部分には、犬が舐めても安全な滑り止め用ワックスを塗る方法もあります。



ただし、ワックスだけだと硬さはカバーできません。最近は、クッション性があるタイルタイプのペット用カーペットなども販売されていますので、狭い床面への対応策として検討する価値はあるでしょう。


段差防止策



玄関の上り框やリビングの小上がりなど、ある程度高さのある段差の場合は、手前に犬用のステップを置くことで足腰への負荷を軽減することができます。ソファなど高さのある家具の手前にも、設置すると良いでしょう。



段差が小さい敷居などは、大型犬や成犬の小型犬では支障がないかもしれません。しかし、子犬やシニア期で筋力が衰えた犬にとっては、つまずく原因になります。その場合は、すりつけ板(段差解消用の小型スロープ)を設置することで、リスクを減らせます。


その他の事故対策



こまめに片付けや掃除をすることで、異物誤飲の事故を予防できます。また、食事中や調理中などは、サークルやクレート内で過ごさせることで、食べこぼしの拾い食いを防げるでしょう。



また、電源コード類はまとめた上でカバーで覆い、コンセントもカバーやキャップなどでむき出しにしないようにすることで、感電事故の予防につながります。


まとめ


フローリングの床に寝そべる犬



基本的に、室内は安全だと思いがちです。しかし、人にとっては安全でも、犬にとっては危険となりうる要素は意外と多いものです。今回は床材を中心に、犬にとって危険な要素をご紹介しました。床材以外の危険要素を見つけるために、時々犬の視線で室内を見渡しながら安全確認することも一計です。



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