老犬が飼い主に甘える理由4つ

若い頃はあまり甘えてこなかった愛犬が、シニア期になると甘えてくるようになることは珍しくありません。老犬が甘える背景には、加齢に伴う体と心の変化が関わっています。ここでは、老犬が飼い主さんに甘える理由を4つご紹介します。
1.視力や聴力の低下
犬も人間と同じように、加齢に伴って目が見えにくくなったり、耳が遠くなったりします。視力や聴力が低下すると、それまでのように周囲の状況を把握することが難しくなるため、不安を感じやすくなります。
その不安から、飼い主さんのそばを離れたがらなくなることが少なくありません。信頼する飼い主さんの気配を感じながら、安心して過ごしたいのです。
2.認知機能の低下
犬が高齢になって認知機能が低下すると、日常の中で不安や混乱を感じる場面が増えていきます。そうすると、安心感を求めて、飼い主さんのそばにいたがるようになることがあります。老犬の甘えは視力や聴力の低下だけでなく、認知機能の低下が関係していることもあるのです。
もし甘えに加えて、夜鳴きや徘徊といった行動の変化が見られる場合は、認知症の可能性を視野に入れ、早めに獣医師に相談しましょう。
3.性格の変化
老犬が甘えるようになるのは、加齢による性格の変化が影響している場合もあります。
人間はシニア世代になると、頑固になったり、反対に性格が丸くなったりする人がいます。犬も同様に、年を重ねることで性格に変化が見られることが少なくありません。
若い頃は独立心が強くひとりで過ごすことを好んでいた犬が、シニア期になってから寂しがり屋の甘えん坊になるのも、性格の変化のひとつです。
4.体の不調や病気
老犬が急に甘えるようになった場合は、体の不調や病気が隠れている可能性にも注意が必要です。
犬も年を重ねるにつれ、関節や内臓などに不調や病気を抱えやすくなります。体の不調や病気から生じる不快感や違和感、痛みは犬を不安にさせるため、その不安を和らげようと飼い主さんのそばにいたがることがあります。
老犬の甘えを「年のせい」と決めつけずに注意深く観察し、いつもと様子が違うと感じたら早めに動物病院を受診しましょう。
甘えん坊になった老犬に飼い主ができることは?

愛犬がシニア期に入って甘えん坊になったら、その変化を受け止め、少しでも安心して過ごせるようサポートしてあげることが大切です。飼い主さんにできることとして、以下の4つが挙げられます。
- 甘えを優しく受け止める
- 安心できる環境を整える
- こまめなコミュニケーションを心がける
- 獣医師に相談する
老犬が甘えてきたときは、無理に引き離したりせずに優しく受け止め、安心感を与えてあげましょう。無理に引き離すと、さらに不安になる可能性があります。
あわせて、滑りにくい床にする、段差をなくす、家具の配置を大きく変えないなど、老犬が安心して過ごせる環境を整えることも大切です。
また、飼い主さんが撫でたり声をかけたりすることは、老犬の安心感につながります。こまめにコミュニケーションを取るように心がけてあげてください。
甘え方が急に激しくなったり、様子に異変を感じたりした場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
まとめ

犬は加齢に伴って体と心に変化が起こりますが、それが飼い主さんへの甘えにつながることがあります。老犬が飼い主さんに甘える理由として、視力や聴力の低下、認知機能の低下、性格の変化、体の不調や病気が挙げられます。
老犬が飼い主さんに甘える主な要因は、不安感にあると言えます。そのため、シニア期に入った愛犬が甘えん坊になったら、安心させてあげることが大切です。
甘えてきたときは優しく受け止めつつ、安心できる環境を整え、こまめなコミュニケーションを心がけましょう。また、日頃から愛犬をよく観察し、気になる変化があれば早めに獣医師に相談してください。
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