犬が部屋中のニオイを嗅ぐ理由
1.自分の縄張りのパトロールをするため
犬が部屋中のニオイを嗅ぐのは、自分の縄張りのパトロールをするためです。
自宅の室内は、犬が1日のほとんどを過ごす場所です。“いつも通りである”ということが、犬にとっての安心と快適に繋がります。
部屋中のニオイを嗅ぎ、「いつもと違うところはないか」「寝床は整えられているか」「トイレは汚れていないか」などの確認を行っているのでしょう。
もしも部屋のニオイを嗅いでいる最中にマーキングをしてしまうことがあるとすれば、知らないニオイや苦手なニオイを感じ、その場所にマーキングをすることで、自分のニオイを上書きするための行為かもしれません。
2.お腹が空いて食べ物を探している
お腹が空いて食べ物を探すため、犬が部屋中のニオイを嗅ぐことがあります。
キッチンやダイニングやリビングのニオイをよく嗅いで回るのではないでしょうか。実際に食べ物が置いてあったり、食べ物のニオイが染みついている場所であったりするからでしょう。
ゴミ箱の中に、食べ物が入っていた袋を捨てていると、ゴミ箱を漁って見つけ出し、袋を舐めたり、袋ごと飲み込んでしまったりすることがあります。
目に見えない食べ物や飲み物が床に落ちていると、犬が床を舐めて回ることがあります。引き出しの中など、“ここに食べ物があるぞ！”と発見したとき、吠えて飼い主を呼ぶこともあります。
誤飲誤食や中毒症状を引き起こすなどのトラブルを防ぐため、人間の食べ物も犬用のおやつも、絶対に犬が手を出すことのできない場所に保管するようにしましょう。
3.不快感やストレスを解消するため
不快感やストレスを解消するため、犬が部屋中のニオイを嗅ぐことがあります。
とくに運動不足であるとき、体にも心にも強いストレスとなり、部屋中のニオイを嗅ぐという行動が、異常行動としてあらわれることがあります。
飼い主の呼びかけに反応しなかったり、おやつにも興味を示さなかったり、満足できるまで何時間も部屋中のニオイを嗅いで回ることもあります。
暑い日も寒い日も、雨の日も、犬には運動が必要です。お散歩に行けない日が続くとストレスが溜まり、異常行動をすることがあります。
おもちゃを使って一緒に遊ぶなど、室内でも可能な運動をさせ、ストレスを緩和させてあげましょう。
4.どこかにおやつを隠してある
どこかにおやつを隠してあるとき、犬が部屋中のニオイを嗅ぐことがあります。
ニオイはしっかりと感じられているものの、どこに隠したのかを忘れてしまい、ニオイの発信源を探しているのでしょう。
飼い主からおやつを受け取ったものの、“今は食べたくないな”というとき、“ごはんを食べたばかりでお腹がいっぱいだ”というとき、食べずにどこかに隠してしまうことがあります。
犬が隠した場所を忘れてしまうと、飼い主によって、意外な場所から発見されることがよくあります。
犬がおやつを隠しておくのは、「狩りに失敗して食料を獲ることができなかったときのための保存食にするため」という説もあります。
まとめ
犬が部屋中のニオイを嗅ぐ理由を4つ解説しました。
- 自分の縄張りのパトロールをするため
- お腹が空いて食べ物を探している
- 不快やストレスを解消するため
- どこかにおやつを隠してある
犬はニオイを嗅ぐことを制限されるとストレスを感じるとされています。
一方で、部屋中のニオイを自由に嗅いで回ることができるということは、体を動かすということにも繋がり、ストレスが発散されることで心の健康にもよいとされています。
部屋は常に整理整頓し、清潔を保ち、愛犬が満足するまで自由にニオイを嗅ぐことができる安全な状態にしておくとよいと言えますね。
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