犬が飼い主と一緒に寝なくなるのはなぜ?
以前まで飼い主と一緒に寝ていた犬が、ある時期から一緒に寝なくなるという話は、特別珍しくはありません。犬が飼い主と一緒に寝なくなるとき、どのような心理が働いているのでしょうか。
1.寝ている間に何らかのトラブルが起きた
飼い主と一緒に寝ている間に何らかのトラブルが起きて危険を感じた場合、犬は渋々飼い主と一緒に寝ることを避けるようになります。
例えば、寝相が悪い飼い主に蹴られてしまったり、寝言がうるさくて眠れない日々が続くと、犬は飼い主から離れて安眠を求めるようになるでしょう。
2.布団が寝苦しいと感じるようになった
冬場は寒さを凌ぐために飼い主の布団に入ってくる犬が増えます。しかし、少しずつ気温が上昇し夏場になると、飼い主のベッドが暑いと感じ、フローリングの上を選ぶようになる犬も多いです。
季節によって眠る場所が変わる犬は珍しくありません。少しずつ気温が上がってきた時期に一緒に寝なくなった場合は、単に暑苦しさを感じたために寝心地の良い場所へ移っただけでしょう。
3.成長に従って体が大きくなり寝づらくなった
犬は成長に従って体が徐々に大きくなります。特に大型犬であれば、驚異のスピードで成長するため、以前は一緒に眠れていた子犬が大きくなり、一緒に寝るスペースがなくなってしまうというケースも。
犬自身も「ここに自分が寝るのは窮屈だな」と感じ、本来の自分のベッドに移ることを選択する犬も多いです。これは犬自身が自立心を持ったことの表れでもあるので、決して悪いことではありません。
4.飼い主に対する信頼が揺らいでしまった
日々のコミュニケーションの中で、何かしらのきっかけで飼い主に対する信頼が揺らいでしまった可能性も否めません。
例えば、納得できない理由で叱られてしまったり、ルールがコロコロ変わってしまうため信頼できない、飼い主から愛情を感じられないなどの理由が挙げられます。
犬が飼い主と一緒に寝たがる理由は安心感が大きな目的です。信頼が揺らいでしまうと、一緒に眠ることにメリットを感じなくなるため、離れて眠るようになります。
5.布団やシーツの香りがきついから
布団やシーツを洗濯した後から一緒に寝なくなった、という場合は、洗濯に使用した柔軟剤の香りを確認してください。もしも香りが強いタイプの商品を使っていた場合は、その香りが布団やシーツに残っており、違和感を覚えているのかもしれません。
犬は嗅ぎ慣れていないニオイに対して強い警戒心を抱く動物です。そのため、布団やシーツから知らない香りが漂ってくると、警戒して眠れなくなってしまいます。
もう一度、寝床を共にしてもらうための改善点
もう一度、愛犬に一緒に寝てほしいと思う飼い主さんは、まず何が原因で愛犬が一緒に寝てくれなくなったのか、心当たりを考えてみましょう。
時期的なものや成長による理由であれば、同じ寝室に愛犬が寝心地の良いベッドを置いてあげることで、近くで一緒に眠ってくれるようになります。
寝相や寝言が原因の場合は、まず自分の寝方を改善することが優先です。いびきがひどい場合には、一度病院を受診すべきでしょう。
もしもコミュニケーション方法に原因があると考えるならば、日頃から愛犬としっかり向き合い、正しく愛情を注ぎつつ、飼い主として愛犬から頼られるようなしつけや接し方を心がけることが大事です。
一度決めたルールは一貫して守り、愛犬の問題行動に対してそれぞれに適した叱り方を実践し、普段の遊びやコミュニケーションの中で愛情が伝わるような接し方や褒め方を取り入れてください。
まとめ
いかがでしたか。犬が飼い主と一緒に寝なくなる心理には、さまざまな理由が関係しています。なぜ愛犬が一緒に寝てくれなくなったのかを考えて、それぞれにあった改善策を試してみましょう。
ただし、犬は本来、人と一緒に寝なくてはいけないというわけではありません。ひとりで静かに眠ることを好む犬の場合は、そっと別の場所で眠らせてあげてくださいね。
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