犬が睡眠不足になっているときに見せるサイン4選
人間の睡眠全体の8割は深い眠りのノンレム睡眠ですが、犬の睡眠全体の8割は浅い睡眠のレム睡眠です。そのため、犬は人間よりも長い睡眠時間が必要になります。個体差はありますが、1日の平均睡眠時間は、成犬(1歳〜6歳)で12〜15時間、子犬(1歳未満)と老犬(7歳以上)では18〜19時間とされています。
犬が睡眠不足になると、普段とは異なる行動や様子を見せます。飼い主さんは、そのサインを見逃さないようにしましょう。ここでは、犬が睡眠不足になっているときに見せるサインを4つご紹介します。
1.元気がなくなる
睡眠は、心身の疲れや体力を回復させる大切な時間です。睡眠が十分に取れていないと、元気がなくなります。
元気のない犬は、日中に寝そべってばかりいたり、遊びや散歩を喜ばなくなったりする様子が見られます。いつもは活発に動いている犬にこうした様子が見られるときは、睡眠不足のサインかもしれません。
2.怒りっぽくなる
睡眠不足は犬のストレスとなり、イライラしやすくなります。そのため、ちょっとした物音にも反応して吠えたり、飼い主さんが触ろうとすると唸ったりするなど、怒りっぽくなることがあります。
愛犬が急に怒りっぽくなったように感じたときは、最近、十分に睡眠が取れていたかどうかを思い返してみましょう。
3.疲れやすくなる
睡眠不足になると、なかなか体力の回復ができません。そのため疲れやすくなり、いつもと同じ距離の散歩でもすぐに座り込んでしまったり、家の中での遊びもすぐにやめてしまったりします。
加齢とともに疲れやすくなりますが、若くて元気な犬が疲れやすくなった場合は、睡眠不足が原因かもしれません。
4.指示に従わなくなる
睡眠が十分に取れていないと、脳も休息できないため、集中力が低下することがあります。そうなると、これまでできていた指示に従わなくなったり、新しいことを教えようとしてもなかなか覚えられなかったりします。
愛犬が指示に従わなくなったり、トレーニングが急にうまくいかなくなったときは、叱るのではなく、睡眠不足の可能性を考えてみましょう。
犬の睡眠不足による危険な症状は?
愛犬の睡眠不足サインを見過ごしてしまうと、心身の健康問題を引き起こす可能性があります。ここからは、睡眠不足が続くことによって現れる3つの危険な症状をご紹介します。
1.病気にかかりやすくなる
睡眠中は免疫細胞が活性化されるため、毎日質の良い睡眠をしっかり取ることで免疫力が高まります。
反対に、睡眠不足が続くと免疫力が低下し、さまざまな病気にかかりやすくなります。また、免疫力の低下は病気やケガの回復を遅らせたりする原因にもなるため、注意が必要です。
2.胃腸の不調
睡眠と自律神経は密接に関係しており、睡眠不足が続くと自律神経が乱れます。自律神経が乱れると、胃腸の働きに影響が出て、下痢や嘔吐、食欲不振といった症状が見られることがあります。
このように、睡眠不足は胃腸の不調を引き起こすこともあるのです。胃腸の不調が長引くと、体重減少や体力低下を招き、他の病気を誘発する可能性もあります。
3.問題行動の増加
睡眠不足によってストレスが蓄積されると、心の健康に悪影響が及び、過度な無駄吠えや破壊行動といった問題行動が増えることがあります。これらの問題行動は、近隣住民とのトラブルに発展したり、飼い主さんの精神的な負担になったりする可能性があります。
また、飼い主さんに対して攻撃的な行動を示すようになり、愛犬との関係にまで悪影響を及ぼすことも。
犬の睡眠不足サインに気づいたら?
愛犬に睡眠不足のサインが見られた場合は、危険な症状に発展させないためにも、放置せずに適切な対処を行うことが大切です。ここでは、飼い主さんにできる2つの対処法をご紹介します。
1.睡眠環境を見直す
愛犬の睡眠不足サインに気づいたら、まずは睡眠環境を見直しましょう。騒がしい場所や明るすぎる場所、暑すぎたり寒すぎたりする場所では、犬は安心して快適に眠ることができません。さらに、寝床が不衛生なのも安眠の妨げとなります。
寝床は静かで落ち着ける場所に設置し、清潔を保つようにしましょう。また、エアコンなどを使って室温を快適に調整し、夜は照明を暗めにしてあげることも大切です。
2.獣医師に相談する
睡眠環境を整えても睡眠不足のサインが見られる場合は、獣医師に相談してみましょう。病気や痛みによって睡眠が妨げられている可能性もあるため、獣医師に睡眠不足の原因を特定してもらうのは大事なことです。
獣医師による適切な治療やアドバイスを受けることによって、愛犬の睡眠不足解消につなげることができるでしょう。
まとめ
犬は睡眠不足になると、元気がなくなったり、怒りっぽくなったりするなど、さまざまなサインを見せます。睡眠不足を放置すると危険な症状に発展することもあるため、愛犬の睡眠不足サインを見過ごさないようにしましょう。そして睡眠不足サインに気づいたら、まずは睡眠環境を見直し、それでも効果がない場合は、獣医師に相談しましょう。
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