飼い主の育て方が犬の性格に大きな影響を与える
犬の性格は、遺伝的要因と後天的(環境)要因によって形成されると言われています。遺伝的な要因も受け継がれつつ、その後、飼い主の接し方や育て方、生活環境の影響を受けて、その子らしい性格が形成されていくのです。
したがって、飼い主の行動は犬の性格に大きな影響を与えることもわかっており、接し方や育て方を間違えているとわがままな性格になることも……。
最悪の場合、飼い主の手に負えなくなってしまうケースも少なくないため、日頃から飼い主として適切な接し方や育て方を意識することが大切です。
犬がわがままに育つ『絶対NG行為』5選
飼い主のどのような行動が犬をわがままに育ててしまうのでしょうか。自己中な性格を育ててしまう飼い主の絶対NG行為を紹介します。
1.犬からの要求にすべて応える
可愛い愛犬からのおねだりには、すべて応えたくなってしまう飼い主も多いでしょう。しかし、犬からの要求にすべて応えていると、やがて犬は「なんでも言うことを聞いてもらえる」と勘違いし、わがままになってしまいます。
犬からの要求には応えるべきか応えないべきか、しっかりと見極め、毎回応じるのではなくランダムで3回に1回程度の頻度で応じるなど、飼い主としての主導権を渡さないように気をつけましょう。
2.問題行動を止めようと応えてしまう
愛犬が吠えたり唸ったり、家具を噛んだりイタズラしたりと問題行動を起こした時、行動を止めようと愛犬の要求に応えてしまったり、自らおやつで釣ろうとしたりしていませんか。
こうした行動は、犬に「問題行動を起こせば良いことが起きる」と勘違いさせてしまい、問題行動をエスカレートさせたり自己中心的な性格を形成してしまいます。
3.問題行動にも笑って許してしまう
吠えたり家具を噛んだり、イタズラしたりと犬の問題行動を見て、つい「何してるの?」と言葉では非難しながらも笑ってしまう人もいるでしょう。
しかし、問題行動を起こしている最中に飼い主が笑顔を見せてしまうと、犬は「これはやってもいいんだ!」「飼い主さんが喜んでいる」と勘違いしてしまいます。
問題行動がエスカレートしたり、問題行動を許されたと思い込み、わがままな性格に拍車がかかる恐れもあるので気をつけましょう。
4.犬が先導して散歩している
散歩の仕方にも注意が必要です。通常、飼い主が先導して隣を犬が歩くように散歩する方法が適切ですが、犬が先導するように飼い主を引っ張り歩いている場合、犬自身が「自分が飼い主を散歩させている」と勘違いしている可能性もあります。
はっきりと飼い主を散歩させている、と格下のように考えていなくとも、感覚的に自分が優位な立場にいると認識している可能性は高く、この習慣化された行動と認識がわがままな性格を形成してしまうリスクが懸念されます。
日常の習慣化されている何気ない行動は、行動を起こしている犬の思考に影響を与えがちです。自己中な考えを助長するような行動はしつけの一環として止めるべきでしょう。
5.「ご飯を食べないから」と代わりを与える
なかなかドッグフードを食べてくれない愛犬に痺れを切らし、代わりのものとしておやつや嗜好性の高い食べ物を与えてしまう飼い主はいます。しかし、これでは「ご飯を食べなければもっと美味しいものがもらえる!」と学習して、わがままな考えを助長してしまうでしょう。
したがって、ドッグフードを食べないからと代わりのものを与えることは避け、食べないときは食器を片付けて、次のご飯のタイミングまで代わりのものを与えないように心を鬼にしてください。
わがままな性格にさせないための正しい対応やしつけ方法
犬をわがままな性格に育てないためには、飼い主が正しい対応を心がけることや、犬がわがままにならないよう信頼関係を築くしつけが必要です。
犬からの無茶な要求には毅然とした対応で「NO」を伝え、その他の要求には、毎回ではなく2〜3回に一度など、ランダムで応えてあげましょう。これにより、「なんでも言うことを聞いてもらえる」という勘違いを防ぐことができます。
また、問題行動には「これはダメ」と毅然とした態度で伝え、その場を片付けた後は一定時間(10分〜30分程度)かまわずに落ち着かせましょう。「なぜかまってくれないのだろう」と考えさせて、自分で何が悪かったのか理解させるのです。
そして、日常的に遊びの延長線上としてトレーニングを取り入れることをお勧めします。「おて」「待て」などの簡単なコマンド指示や、散歩に必要なリーダーウォークを生活に取り入れて、飼い主の指示に従うという状況を習慣づけましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬がわがままに育ってしまうのは、飼い主の日頃の接し方や育て方に原因があるケースが多いです。今回紹介した内容を参考に、愛犬がわがままに育ちすぎないよう接し方やしつけ方を見直しましょう。
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