犬のフードアグレッシブとは
フード(Food)は「食べ物」、アグレッシブ(Aggressive)は「攻撃的」をあらわす言葉です。
犬のフードアグレッシブとは、「食べ物を目の前にすると攻撃的になる」ということを意味しています。
温厚で優しく穏やかな性格の犬が、食べ物を目の前にしたときだけ攻撃的になり、飼い主の手をひどく咬んでしまった、といったことが起こることがあります。
唸り声をあげて威嚇する犬、唸り声をあげながら歯をむき出しにして威嚇する犬もいます。
筆者の愛犬はフードアグレッシブが一切ありません。食事中に食器やフードに触れても気にしませんし、食器ごと取り上げても「何?」という表情をするだけです。
食事中の愛犬の体に触れても一切気にせずフードを食べ続けますし、手足に触れようと、しっぽに触れようと、怒ったり攻撃的になったりすることは一切ありません。
そのため“唸り声をあげる”というだけでも、フードアグレッシブがあると考えて良いでしょう。
犬のフードアグレッシブが起こる原因
1.子犬の頃に兄弟姉妹でフードを取り合って食べていた
子犬の頃、飼い主によっては、犬それぞれにフードを用意することもあれば、ひとつの食器に入れられたフードをみんなで食べるようにと用意することもあるようです。
ひとつの食器に入れられたフードをみんなで食べていた場合、兄弟姉妹での競争率が激しく、満足に食事をすることができない犬もいるでしょう。そのことがフードアグレッシブを起こすことがあります。
2.食事の前に長く待たされることがあった
お腹が空いているとき、目の前にフードがあるとき、長く待たされるということは、犬にとってただただ苦痛なばかりです。
犬に食事を与えるとき、しつけの一環だとして、長く“待て”をさせたことがきっかけとなり、フードアグレッシブを起こすことがあります。
3.生まれ持った性格によって警戒心が強い
育った環境に関係なく、生まれ持った性格によって警戒心が強い犬である場合、フードアグレッシブを起こすことがあります。
常に“食べ物を奪われてしまうのではないか”と考え、警戒し、攻撃的になってしまいます。
4.飼い主や家族に奪われそうになったことがある
愛犬がごはんやおやつを食べているとき、反応を面白がって、わざとごはんやおやつを奪うフリをしたことはありませんか?
このとき、愛犬がごはんやおやつを守ろうとしたり、唸ったりしたことがあるのではないでしょうか。
犬が食事をしているとき、からかって遊んでしまうと、フードアグレッシブを起こすことがあります。
愛犬のフードアグレッシブへの対処法
予防策
愛犬が食事をしている最中は放っておきましょう。
- 近づく
- 声をかける
- 触る
- ジッと見つめる
- 食器やフードに手を伸ばす
このようなことは避けましょう。
改善策
愛犬がフードアグレッシブを起こしてしまったときは、ごはんを飼い主の手で与えてみてください。
食器にごはんを入れて置くのではなく、片方の手にごはんの入った食器を持ち、もう片方の手でひと粒ずつ与えます。
「人の手はごはんを奪うものではないんだ」ということを知ってもらい、「飼い主はごはんをくれる人なんだ」と認識してもらうことができたとき、改善されると思います。
まとめ
犬のフードアグレッシブが起こる原因を4つ解説しました。
- 子犬の頃に兄弟姉妹でフードを取り合って食べていた
- 食事の前に長く待たされることがあった
- 生まれ持った性格によって警戒心が強い
- 飼い主や家族に奪われそうになったことがある
愛犬がフードアグレッシブを起こしてしまい、飼い主や家族に攻撃的になり、襲いかかろうとしたり、咬みつこうとしたりするようなことがあれば、咬傷事故を防ぐためにも、ドッグトレーナーなどのプロを頼りましょう。
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