舌が長い、歯の問題、口腔内の病気やパンティングが影響している?
犬の舌が出ている姿は、可愛らしいものとして飼い主の癒しにもなりますが、実はその原因はさまざまです。
舌が常に出ている犬は、単にリラックスしているわけではなく、体調や健康に何らかの問題が関係していることもあります。
本記事では、犬が舌を出している理由として、舌の長さ、歯の問題、口腔内の病気、そしてパンティングについて詳しく解説します。
舌がもともと長い
犬の舌が出ている理由の一つに、舌の長さが関係していることがあります。一般的に、犬の舌は口内に収まる大きさですが、特定の犬種や個体差で生まれつき舌が長く、自然と舌が少し外に出てしまうことがあります。
ご安心いただきたいのは、舌が口からわずかに出ていることは異常ではなく、特に健康に問題があるわけではないということです。
舌が長い犬種としては、パグやシーズー、ペキニーズなどが挙げられます。これらの犬種は、顔が扁平な「短頭種」と呼ばれるタイプに分類されます。短頭種は、顔が平らで鼻が短いため、舌が収まりきらずに自然と外に出てしまうことがあります。
さらに、顎が小さくて舌が長いため、舌が口から出てしまうことがあります。特に小型犬に見られる現象で、顎の大きさに対して舌が相対的に長くなるため、舌が自然に外に出やすくなることがあります。
舌が長いこと自体は通常、健康に影響を与えることはありません。しかし、舌が乾燥しやすくなるため、必要に応じて水分補給をこまめにさせることが大切です。
歯が欠けている・抜けている
犬が舌を出している理由の一つとして、歯に問題がある場合も考えられます。歯が欠けている、抜けている、または歯周病が進行している場合、犬は口を完全に閉じることができなくなることがあります。このような状態では、舌が自然に外に出てしまうことがあります。
歯が欠けている場合、その部分の痛みを避けるために、犬は無意識に舌を使って痛みを感じないようにしていることがあります。また、歯周病などの口内の病気が進行していると、歯を支える骨が弱くなり、歯が抜け落ちることもあります。この場合も、犬は口を閉じることが難しく、舌が出ていることがよくあります。
犬が舌を出している場合、まずは歯の状態を確認することが重要です。歯が欠けていたり、歯周病が進行していたりする場合には、獣医師による診断と治療が必要です。定期的な歯のケアやチェックが、犬の健康を守るためには欠かせません。
口腔内腫瘍と、その手術後
口腔内の病気や腫瘍が原因で、犬が舌を出すこともあります。特に口腔内の腫瘍が大きくなると、犬が口を閉じることができなくなり、舌が自然に外に出てしまうことがあります。腫瘍が舌や歯、顎の骨に影響を与えると、犬は痛みを避けるために舌を出し続けることもあります。
また、口腔内の腫瘍の手術を受けた後も、舌が出ることがあります。手術による組織の損傷や治癒過程で、犬が舌を口の中に収納できなくなる場合があります。
口腔内の腫瘍や病気が疑われる場合は、早期の診断と治療が重要です。腫瘍が早期に発見されれば、手術や治療を行うことで回復が期待できることもあります。定期的に口腔内をチェックし、異常があればすぐに獣医師に相談することが大切です。
パンティング
犬が舌を出している最も一般的な理由の一つは、パンティング、つまり呼吸が関係しています。犬は人間とは異なり、体温を逃すために汗をかくことができないため、体温を調節するために口を開けて舌を出して呼吸をすることがあります。これは特に、犬が暑さを感じているときや、運動をした後など、体温を下げる必要がある場合に見られる行動です。
暑い季節や運動後に、舌を出して息を切らしている犬を見かけることがありますが、これは正常な体温調節の一環です。パンティングが頻繁に見られる場合、室内での涼しい環境づくりや水分補給を忘れずに行い、犬の体調を管理するよう心がけましょう。
また、パンティングは、犬がストレスを感じているときや興奮しているとき、痛みを感じている時などにも見られることがあります。長時間にわたって過度にパンティングをしている場合や、その他の異常が見られる場合には、獣医師に相談することも検討してください。
まとめ
犬が舌を出している理由は、舌の長さ、歯の問題、口腔内の病気、そしてパンティングなど、さまざまな要因があります。
舌が長い犬種や顎が小さな小型犬では、舌が自然に出てしまうことが多く、特に健康に問題があるわけではないことがほとんどです。しかし、歯の問題や口腔内の病気が原因で舌が出ている場合は、早期の診断と治療が重要です。また、パンティングによって舌を出している場合は、熱中症やその他の健康問題を避けるために注意が必要です。
愛犬の舌が出ている理由を理解し、適切なケアを行うことが犬の健康を守るためには大切です。
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