犬がトイレやお風呂の前で出待ちする心理5選
犬は、トイレやお風呂に入った飼い主さんを扉の前で待つことがあります。飼い主さんはその姿を見て、微笑ましく感じることもあれば、少し切なくなることもあるでしょう。扉で隔たれているとはいえ、同じ家の中にいるのに、なぜ犬は出待ちをするのでしょうか?ここでは、犬がトイレやお風呂の前で出待ちをする心理を5つご紹介します。
1.飼い主のことが大好き
犬は、大好きな飼い主さんの行動を常に気にかけ、できるだけ一緒にいたいと思っています。そのため、トイレやお風呂にもついて行き、その前で待つことがあります。もしかすると、トイレやお風呂から出てきた飼い主さんをいち早く出迎えたいのかもしれません。
いずれにしても、「早く出てこないかな〜」という気持ちで待っているのでしょう。
2.好奇心
犬は好奇心旺盛な動物です。特にトイレやお風呂は、犬が通常は入らない場所であるため、興味を持つことが少なくありません。
さらに、飼い主さんが中に入っていると、「中で何が行われているのだろう?」と気になり、トイレやお風呂の前で待つことがあります。中の様子を知りたがっているため、中を覗かせてあげると満足して、あっさり部屋に戻ることも多いです。
3.習慣になっている
トイレやお風呂の前で待っていたら、飼い主さんに褒められたり、撫でられたりしたという経験があると、犬は毎回待つようになることがあります。「ここで待っているとよいことがある」と学習し、トイレやお風呂の前で待つことが習慣化するのです。
お風呂の前で待つことが習慣になった場合は、飼い主さんが出てくるまで、バスマットの上などでのんびり眠って待つこともあります。
4.怖いことや不安なことがあった
飼い主さんがトイレやお風呂に入っているときに、犬にとって怖いことや不安なことが起きた場合、トイレやお風呂の前で飼い主さんが出てくるのを待つことがあります。
例えば、飼い主さんがトイレ中や入浴中に雷や地震が発生した場合、犬は急いでトイレやお風呂の前へ行き、出待ちをすることがあります。これは、信頼する飼い主さんのそばで安心感を得たいという気持ちの表れです。
5.分離不安
飼い主さんがトイレやお風呂へ行くと必ずついてきて、ただ前で待つだけではなく、扉をカリカリし続けたり、鳴き続けたりする場合は、分離不安の可能性があります。
分離不安とは、飼い主さんと離れることに強い不安やストレスを感じ、吠え続ける、物を壊すなどの問題行動や、下痢や嘔吐などの体調不良を起こす状態を指します。
飼い主さんから離れたがらず、常に飼い主さんの後をついて回り、姿が少しでも見えなくなると吠えたり鳴いたりするようなら、分離不安を疑ったほうがよいでしょう。
愛犬が飼い主から離れたがらない場合の対処法は?
愛犬が飼い主さんと離れるのを嫌がるのは愛情の表れとも言えますが、過度に離れたがらない場合は注意が必要です。特に、分離不安が疑われる場合は、適切な対処が求められます。以下では、愛犬が飼い主さんから離れたがらない場合の対処法をご紹介します。
1.別々に過ごす時間を作る
飼い主さんが家にいるときに、愛犬と常にべったりで過ごしていると、愛犬が飼い主さんに依存してしまい、離れるのを嫌がるようになることがあります。心当たりがある場合は、飼い主さんが在宅中も別々に過ごす時間を作るようにしましょう。
無理に突き放すのではなく、少しずつ別々に過ごすことに慣れさせることが大切です。最初はごく短い時間から別々に過ごすようにし、徐々に時間を延ばしていきましょう。
2.安心できる場所を用意する
愛犬が飼い主さんから離れたがらない場合、クレートやケージなど、安心できる場所を用意し、そこで過ごすことに少しずつ慣らしていくことも大切です。
安心できる場所は、犬の不安を軽減します。飼い主さんと別々に過ごす時間も、安心できる場所があれば、愛犬は不安を感じにくくなるでしょう。
クレートは、安心できる場所としておすすめです。犬は野生時代に穴ぐらを寝床にしていたため、狭くて薄暗い場所に安心感を覚えます。
3.専門家に相談する
飼い主さんだけでは対処が難しい場合は、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談することを検討しましょう。専門家は愛犬の状態に合わせて、適切なアドバイスやトレーニング方法を提案してくれます。
獣医師によって分離不安と診断された場合は、行動療法と共に薬物療法が行われることもあります。
まとめ
犬がトイレやお風呂の前で『出待ち』する行動には、飼い主さんへの愛情や好奇心など、さまざまな心理が隠されています。トイレやお風呂の前で出待ちすること自体は、基本的には大きな問題ではありませんが、分離不安が疑われる場合は注意が必要です。
分離不安の可能性も含め、愛犬が飼い主さんから離れたがらない場合は、飼い主さんができる対処法を試してみましょう。もし飼い主さんだけでは対処が難しいと感じるのであれば、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談することを検討しましょう。
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