犬にとっての時間の速さと、人にとっての時間の速さ
犬の時間の流れは人間より早く、1日が人間で言う3日分に相当すると考えられます。
朝の「おはよう」も、仕事帰りの再会も、サロンでのお迎えも、犬が大げさに喜んでいるように見えますよね。しかし、実は犬にとっては全く大げさではないのです。
彼らにとって、その一瞬一瞬が長い長い待ち時間となり、人間の1時間が犬には3時間に感じられます。
そう考えると、犬の反応の大きさがちょっと理解できるのではないでしょうか。
私たちが数分と思う別れが、彼らには何時間にも感じられるのだと知ると、決してあの喜び方を呆れたように笑うことはできません。
犬の立場で時の流れ方を考えて気づく尊さ
私たちは自分の経験でしか物事をとらえられず、立場から想像することはできても、それが全く違う動物のことになると、つい人を基準に考えてしまいがちです。
ぜひ、この機会に犬の時間の流れ方を想像してみてください。寝て朝起きるまでの短い別れが、彼らには半日以上の孤独かもしれません。帰宅時の熱烈な歓迎は、長い待ち時間の後の再会だからです。
犬の視点に立つと、彼らの感情がどれほど深いかが見えてきますよね。
犬は人間より短い一生を生きており、その中で、彼らの時間は濃密に流れているからこそ、彼らの喜びや寂しさは、私たちが思う以上に大きいのです。
犬との関係における責任
私たちは忘れがちですが、犬は人間との暮らしを自ら選んだわけではありません。私たちの意思で家族に迎えた存在であり、犬たちはただその運命の流れに身を置いているに過ぎないのです。
だからこそ、私たちは彼らに幸福を与える義務があります。時間の流れが早い分、犬にとっての幸せな瞬間は貴重です。
その瞬間を増やすことが、犬の意思とは無関係に連れてきた、私たち人間の責任であると忘れてはいけません。
朝の散歩、遊ぶ時間、そばにいるひととき。これらが犬にとってどれほど大切かを知ってあげてください。
人間の都合で彼らの時間を奪うのではなく、充実した経験を与えたいものです。
まとめ
犬の時間の流れ方を理解すると、彼らの尊さがより際立ちます。
一瞬の別れが、彼らには深い意味を持っているからこそ、私たちは犬との時間を大切にすべきです。
彼らが喜ぶ瞬間を増やし、寂しさを減らす努力をしましょう。それが、犬を迎えた私たちにできる最低限のことです。
そしてそれは、動物福祉の向上にもつながります。動物福祉はネガティブを減らし、ポジティブを増やすための科学です。
衣食住を提供すればOKなのではなく、日々の生活のなかでいかにポジティブを増やし、幸福度を増やしていけるかを考え、実行します。
犬との暮らしは、ただの日常ではありません。彼らの早い時間の流れの中で、幸福を共有する特別な時間です。
そのことを胸に刻み、犬と過ごしてください。
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