犬のしつけにおける違いと共通点
犬のしつけを始める時期は人によって違います。
子犬をお迎えしておすわりや待てなどの基本的なことを教え始めた方もいらっしゃれば、吠えや嚙み付きに困ってしまった結果、しつけに取り組むようになった方もいます。
このようにしつけを始める時期や理由は様々。
スタート時に違いはあるものの、教えていく過程には〝ある共通点〟があります。
そう、それは〝正しいことを繰り返し教えていく〟こと。
『犬のしつけは一貫性を持って教えないとダメ』というようなことを皆様一度は聞かれたことあるのではないでしょうか?
この一貫性を持って教えるということが、これからお伝えしていく犬のしつけに必要不可欠なこと【正しいことを繰り返し教える】ということになります。
犬のしつけに近道がない理由もこちらの内容と共に解説していきます。
最後まで読んでいただくことで愛犬のしつけをどのように取り組めばいいのか、スッキリ分かるようになります。
取り組み方が分かれば、今後愛犬のしつけで躓いても焦らず、目の前のしつけに楽しんで取り組むことができるようになるはずです。
一貫性を持って教えるとは?
一貫性とはどういうことを指すのでしょうか?それはわんちゃんの学習プロセスが分かると理解しやすくなります。
犬の学習プロセスとは?
わんちゃんは新しいことを覚える時、〝関連付け〟で学習していく動物です。
関連付けとは○○したら○○になる と物事と結果を結び付けて覚えること。
例えば飼い主さんがリードを持ったらお散歩の時間、スーツに着替えたら出掛ける時間といったように、わんちゃんは物事が起こる前の出来事をきっかけにその後何が起こるのか学習していきます。
こういった学習の流れがあるため、わんちゃんは人と一緒に暮らすルールをしつけによって覚えることが可能です。
その反面、関連付けによってこちらの意図しないことを覚えてしまうこともあります。その点について、次から例を挙げてお伝えしていきます。
関連付けを間違えると教えたいことから遠ざかる?
なぜ教えたいことから遠ざかってしまうのか?
例えばトイレトレーニング中、失敗したから怒ったら排泄を隠してするようになった。私たちからすると『失敗するのをやめさせたかっただけなのに!どうして?』となることがよくあります。
これは【トイレ場所が違うよ】というこちらの教えたいことを、わんちゃんは【排泄したら怒られた】と関連付いてしまうために起こります。
このように、私たちが教えたことを愛犬が正しく関連付けてくれるかどうかは分かりません。
わんちゃんの関連付けが、わたしたちの伝えたいことと結びつきやすくするためには冒頭でお伝えしたように〝正しいことを繰り返し教えていくこと〟が鍵となります。
では先ほどの例を用いて正しいことを教えていく手順を解説していきます。
正しいことを繰り返し教えていくとは?
失敗してほしくない【場所】で【排泄しない】ことを教えるには、先に関連付ける先=正解を教えることが必要不可欠です。
つまり!間違った場所で排泄しようとした時、正しい場所へ誘導してあげること。
誘導するには普段からクレートに入る練習など、人が場所の誘導を行ったときに誘導通りに動く練習をしておくこと。
そうすれば失敗しそうになった時、人が止めに入ったことで排泄が中断したり、排泄自体を止められた!という関連付けは起こりにくくなり、『人が何かを教えようとしている』と理解できるようになります。
こういった〝正しいこと〟=〝人がわんちゃんに求める正解〟を地道に教えることで私たちが伝えたいことが愛犬に正しく伝わるようになります。
まとめ
こういった下準備を怠ったり、ただ『ダメ!』と伝えてもわんちゃんは求められたことが理解できません。
多くの場合、『分からない』という気持ちが嫌なイメージに繋がり進めたいしつけからどんどん遠ざかることに…。
しつけに近道がないというのはこういう理由です。一番の近道は手っ取り早さや手軽さを求めるのではなく、コツコツと確実に必要なことを教えていくことです。
地道で大変と思われるかもしれませんが、逆にとらえると『ゆっくり進んでいけばOK』ということです。
ぜひ、一日一日愛犬のしつけを楽しんで取り組んであげてくださいね。
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