ハンドシャイとは
犬が、人の手を嫌がること、人の手を怖がることを「ハンドシャイ」と言います。
ハンドシャイであると、ブラッシングや歯磨きなど、飼い主による日々のケアをしてあげられないことがあります。自宅でのシャンプーや爪切りは、さらに難易度が高いでしょう。
ハンドシャイであると、トリミングを断られてしまうことがあります。犬にとっても、トリマーにとっても、トリミングを行うことが危険だと判断されてしまうからです。
ハンドシャイであると、動物病院での診察や検査や治療を適切に受けることができなくなってしまうことがあります。怪我や病気をしたとき大変ですよね。
ハンドシャイであると、愛犬の安全や健康を守ることができません。怪我や病気の原因になってしまうことがあります。
愛犬がハンドシャイであるかどうかは、仕草からも見極めることができます。
犬が人の手を恐れているときに見せる仕草
1.スッと頭を下げて手を避ける
人が犬に向けて手を伸ばしたとき、スッと頭を下げて手を避けることがあります。
人は犬を撫でようとして手を伸ばしたのでしょう。しかし、犬はその手が怖く、避けてしまったのです。
2.目をギュッと瞑る
人が犬に向けて手を伸ばしたとき、目をギュッと瞑ることがあります。
「叩かれる!」と感じたのかもしれません。ただ単純に人の手が怖いというのではなく、人の手によって怖い思いをしたことがあるのではないかとも考えることができます。
人が近づいてきた段階で逃げることができる勇気のある犬もいますが、逃げることができず、目を瞑って耐えることしかできないほど恐怖を感じているのではないでしょうか。
3.歯を見せて唸り声を上げる
人の手が近づいたとき、歯を見せて唸り声を上げることがあります。
人の手を警戒しているのです。これ以上は手を近づけるな、私に触れるな、と威嚇しているのです。
唸り声は、犬からの警告です。この警告を絶対に無視してはいけません。警告を無視し、さらに犬に手を近づけたり、触れたりすると、咬みつかれてしまう恐れがあります。
4.手に咬みつくふりをする
近づいてきた人の手に咬みつくふりをすることがあります。
犬からの警告を無視したのではないでしょうか。人の手を咬んではいけないということを理解しているため、すぐに咬みつくことをしなかったのです。
咬みつくふりをして、さらに警告しているのです。咬みつくふりではありますが、人の手に犬の歯が当たってしまうこともあるため、注意してください。
ハンドシャイへの対処法
飼い主の手を嫌がったり怖がったりする愛犬には、「手で食べ物を与える」という対処法を試してみてください。
- 手でごはんを与える
- 手でおやつを与える
指で掴んだまま与えると、指を噛まれてしまうことがあります。手のひらにごはんまたはおやつを乗せて、そっと犬に向けて差し出しましょう。
人の手への不安や恐怖を少しずつ取り除いていくことが必要です。
まとめ
犬が人の手を恐れているときに見せる仕草を4つ解説しました。
- スッと頭を下げて手を避ける
- 目をギュッと瞑る
- 歯を見せて唸り声を上げる
- 手に咬みつくふりをする
思わぬことがきっかけで、愛犬がハンドシャイになってしまうことがあります。何が原因だったのか、飼い主にも気づけないことがあります。
ハンドシャイによって、飼い主が大怪我を負うケースもあります。そのようなときは、ドッグトレーナーなどのプロを頼りましょう。
人の手への恐怖心は、そう簡単に消し去ることはできません。焦らないこと、時間をかけること、愛犬のハンドシャイを受け入れる気持ちが大切だと思います。
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