犬の「人間より優れた能力」5選
1.視覚
犬の視力は人間でいうと「0.2~0.3」程度と言われていて、特別よく見えるというわけではありません。目の構造が人間とは違い、ピントを合わせることが苦手なのでモノをハッキリ見ることができないのです。
しかし、犬の視覚は人間よりも「動体視力」「視野の広さ」「暗い場所でもよく見える」といった点が優れています。
犬はもともと狩りをして生活していた動物なので、獲物の動きを捉えるために数百メートル離れた先の獲物を見分ることができます。
また、視野が250~270°ほどあると言われていて、斜め後ろまで確認することができるのです。
他にも、犬の目には人間にはない「タペタム層」という構造があり、少ない光を反射してモノを見ることができます。そのため、犬は暗い場所でもハッキリと認識ができる仕組みになっているのです。
2.嗅覚
犬が優れた嗅覚の持ち主であることは、犬に詳しくない人でも知っていますよね。
犬の嗅覚は人間の数千~1億倍も優れていると言われています。犬種によって多少数値は異なりますが、人間よりはるかに優れた能力を持っていることに変わりはありません。
犬がニオイを嗅ぐのは、情報収集のためです。視力が弱いのを補うために、周囲のもののニオイを嗅いで判断しています。
離れた距離のニオイや、薄くなったニオイでも嗅ぎ分ける力が強く、発情期には8㎞離れた場所に居るメスのニオイを感じ取るほどです。
飼い主のニオイや食べ物のニオイを好む犬が多く、香水やタバコなど人工的なニオイは苦手な子が多いと言われています。
3.聴覚
犬は人間よりも聴覚が良いと言われていますが、実は低い音(低周波)は人間の方が聞き取ることができます。
人間よりも優れているのが、高い音(高周波)を聴き取る能力です。人間の聴き取れる音は「16~2万ヘルツ」に対し、犬は「65~5万ヘルツ」と言われています。
他にも、犬は耳を動かす筋力も優れているので、音の発生している位置に耳を向けることで正確な方向を判断できるのです。
4.脚力
犬と言えばその脚力も優れた能力のひとつです。狩りをしていた動物なので、獲物を追いかけるためのスピードや機動力は人間よりもはるかに優れています。
脚力の強い犬種だと、その速さは実に時速70キロと電車くらいのスピードで走ることができます。また、跳躍力にも優れているので、どの犬種も自分の体の数倍の高さでジャンプすることができるのです。
5.持久力
犬は足が速いだけでなく、持久力にも優れています。ドッグランに連れて行くと、延々と走り続けている子もよく見かけますよね。
逃げる獲物を一晩中追いかけるための体力を維持するため、心臓や肺が大きく作られているのです。
小型犬と大型犬など、体格で体力差は出てしまいますが、運動能力に関してはどの犬種も人間よりはるかに高い能力を持っていると言えるでしょう。
犬の「優れた能力」への注意点
犬は人間よりも嗅覚や聴覚が優れています。そのため、犬が不快になるようなニオイや音には気を付けなくてはいけません。
強いニオイのする柔軟剤や芳香剤の使用は避けるようにしましょう。また、突発的な音や普段聞くことのない音に対して敏感に反応することが多いようです。
インターホンの音や車の通る音、花火や雷に怯えてしまう子も少なくありません。人間には聴き取れない高周波の音を聞き分けているので、知らないうちに不快な音を出してしまっていることもあります。
愛犬の反応をよく見て、何かに怯えるようなそぶりを見せたら原因を探り取り除いてあげるようにしてください。
犬は身体能力の高い動物ですが、加齢に伴い筋力は衰えていきます。定期的に立ち姿や歩き方を確認し、異変が無いかを見てあげることも大切です。
愛犬の様子を毎日チェックし、しっかりとコミュニケーションを取るようにしましょう。
まとめ
犬には人間よりもはるかに優れた能力がたくさん備わっています。
しかし、優れているからこそ知らないうちに不快な思いをさせてしまっている可能性もあるので注意が必要です。
愛犬の能力を知り、ストレスのない生活を送れるように環境を整えてあげましょうね。
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