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犬が『人間の赤ちゃん』に優しいのはなぜ? その理由や習性、相性が良い犬種まで解説


犬が人間の赤ちゃんに優しくなる理由は主に3つあります。第一に、犬は元々群れで生活していた動物であるため、自分よりも小さい存在を "守るべき存在"と認識し、自然と優しく振る舞います。自由に動けず泣く赤ちゃんの様子を見て、犬は心配し見守る行動を取ることがあります。第二に、飼い主の行動を観察し、彼らの赤ちゃんへの優しい接し方を真似する傾向があります。最後に、飼い主が犬と赤ちゃんの仲の良い様子を喜ぶため、犬は飼い主を喜ばせるために赤ちゃんに優しく接することがあります。しかし、犬と赤ちゃんを一緒にする際には、衛生面や安全面で注意が必要です。

犬が「人間の赤ちゃん」に優しい理由

笑顔の赤ちゃんと犬

犬が人間の赤ちゃんに優しくするという行動は、比較的よく見られるものです。そして、その行動には、犬が持つ習性や飼い主さんとの関係が影響していると考えられています。

自分よりも小さく「守るべき存在」に見えるから

犬は群れで暮らしていた動物の本能や習性を受け継いでいるため、一緒に暮らす家族に対して強い愛情と仲間意識を持つようになります。

特に、自分よりも小さな赤ちゃんに対しては、「守るべき存在」と認識して自然と優しく接するようになります。生まれたての赤ちゃんは、自由に身動きできなかったり、弱々しく泣いていたりする様子が見られるため、犬は心配になって見守るようになるのです。

また、気になって赤ちゃんの様子を何度も見に行ったり、なにかあったときのためにそばに寄り添ったりするような行動も見られます。

飼い主さんの真似をしている

犬が人間の赤ちゃんに優しくする理由として、飼い主さんの真似をしているということも考えられます。

赤ちゃんが生まれると家庭の中は赤ちゃん中心の生活になることも多く、家族みんなが赤ちゃんに注目します。そして、赤ちゃんを優しく抱っこしたり触れたり、語りかけたりする様子を見て、犬はその真似をするようになることがあります。

犬は飼い主さんの行動や様子をとてもよく観察しています。そして、感情に共感することも多いので、飼い主さんが優しく接している赤ちゃんに対しては、犬も優しく接する様子が見られるようになるのです。

飼い主さんが喜ぶから

愛犬と赤ちゃんが仲良くしている様子はとても微笑ましいものなので、そうした様子を見ると飼い主さんもにこにこしたり、愛犬を褒めたりすることがあると思います。

そのため、赤ちゃん自体にはあまり興味を持っていない犬でも、飼い主さんの気を引くためや飼い主さんの喜ぶ顔を見るために、赤ちゃんに積極的に関わろうとすることがあります。

「人間の赤ちゃん」との相性が良い犬種

レトリバーと赤ちゃん

犬は犬種によってある程度気質や習性の傾向があり、人間の赤ちゃんに対する接し方にも影響を与えることがあります。

人間の赤ちゃんに対して優しく接することができる犬種として、基本的に温厚な気質を持つ犬種が挙げられます。

小型犬であればトイプードルやマルチーズ、パグ、キャバリア・キングチャールズ・スパニエルなどが赤ちゃんとの相性が良いと考えられています。

さらに、ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバー、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、セントバーナードなどの大型犬も、赤ちゃんに対して非常に穏やかに接する様子が見られます。

特に、ニューファンドランドは、「生まれながらのベビーシッター(ナニー)」と呼ばれることもあるほどです。

一般的に大型犬の方が、赤ちゃんに対して穏やかに接する傾向がありますが、体重が重いため思わぬトラブルが起こる可能性があります。優しいからと安心しすぎず、必ず飼い主さんが様子を見守るようにしましょう。

犬と「人間の赤ちゃん」を触れ合わせるときの注意点

犬の耳を噛む赤ちゃん

人間の赤ちゃんに優しく接する犬は多く、そんな様子を見ているととても幸せな気持ちになると思います。

しかし、犬と赤ちゃんを触れ合わせるときには、いくつか注意しておきたいことがあるので確認しておいてください。

衛生面に配慮する

生まれたばかりの赤ちゃんは母体から免疫力を譲り受けていますが、生後半年頃にかけて少しずつ抗体が減って免疫低下が見られます。

犬は散歩で外に出ているため、口内や体表に雑菌やウイルスが付着している可能性があります。そものが赤ちゃんに移ることで、思わぬ悪影響が出る可能性もあります。

そのため、犬が赤ちゃんの顔を舐めることや、赤ちゃんが犬の毛を口に入れることなどがないようにできるだけ注意しておきましょう。

犬と赤ちゃんから目を離さない

どんなに優しく温厚な犬であっても、赤ちゃんの突発的な動きや声に驚いてしまうことはあります。そとき、赤ちゃんを踏んだり思わず噛みついてしまったりする可能性はゼロではありません。

犬も赤ちゃんも予測ができないものと考え、どれだけ仲良く見えていても、ふたりきりで放っておくことは避けてください。

犬のストレスケアもおこなう

人間の赤ちゃんが生まれると、家庭内の雰囲気や生活リズムが大きく変わります。また、愛犬をかまう時間や気持ちの余裕がなくなってしまうことも多く、寂しい思いをさせてしまうこともあるでしょう。

そのような中で、犬は不安やストレスを感じることがあり、それが赤ちゃんへの接し方にも影響する可能性があります。

赤ちゃんが生まれたあとも、愛犬とのスキンシップやコミュニケーションの時間をしっかりと取り、寂しい思いをさせすぎないように注意してください。

まとめ

赤ちゃんの様子を見るボーダー

犬と「人間の赤ちゃん」の組み合わせは、とても可愛らしいもので、見ているだけで癒やされますよね。

犬が赤ちゃんに優しくしている行動が、仲間や家族に対する愛情に基づくものだと思うと、さらに愛おしく感じられると思います。

しかし、犬と赤ちゃんはどちらも予測のつかない行動を取ることがあるので、決してふたりきりにすることはせず、目を離さないようにしてください。


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