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犬の『おしっこ』一日の適切な回数とは?注意すべき排泄量や病気のサインまで


犬のおしっこは健康状態を示す重要な指標です。健康な成犬は1日に3〜5回おしっこをしますが、子犬やシニア犬では回数が異なります。子犬は膀胱が未発達で1日7〜10回、シニア犬は膀胱の機能が低下するため5〜6回になることが一般的です。また、夏や冬は水分摂取量が増え、おしっこの回数も1〜2回増える傾向があります。普段の頻度よりも極端な増減がある場合、健康問題の兆候である可能性が高いため、注意が必要です。おしっこの色や姿勢にも注意し、異常が見られた場合は動物病院に相談しましょう。おしっこの色が極端に変化したり、頻度が大きく増減した場合、膀胱炎や腎臓病などの症状である可能性があるため、早期の対応が求められます。

愛犬のおしっこ頻度は適切?1日の適切な回数は?

トイレシーツでおしっこ

犬のおしっこは健康状態を知るバロメーターになります。おしっこの状態はもちろん、おしっこの回数もよく観察し、平均的な回数と比較して異常がないか毎日チェックしましょう。

健康的な成犬は一日3〜5回おしっこを排泄する

一般的に、健康的な成犬は1日に3〜5回おしっこをするといわれています。家の中で気軽におしっこができる犬は多い傾向にありますし、外でなければおしっこをしない犬の場合は、少ない傾向が見られることもあるでしょう。

しかし、子犬やシニア犬はこの限りではありません。特に子犬はまだ膀胱が未発達なため、一度に溜めておけるおしっこの量が少ないです。したがって、1日に7〜10回と回数が多いです。

シニア犬は、老化に伴い、膀胱周りの筋力が弱まったり膀胱の機能が低下したりすることも多く、健康的な成犬よりも少し多めに1日5〜6回おしっこをする犬が多いといわれています。

水分補給量が増える夏冬は回数が増える傾向に

また、季節によってもおしっこの回数は上下します。暑い夏場や暖房器具を使う冬場は喉が乾きやすいため、犬も摂取する水分量が増える傾向にあります。

すると、当然ながら排尿を催す頻度も高くなるため、夏場や冬場はおしっこの回数が1〜2回増える犬も少なくありません。季節によってもおしっこの回数は変わりやすいので、1〜2回の誤差であれば大きな問題ではないでしょう。

注意が必要な『おしっこ』の排泄量と理由を解説

トイレシーツの上に座る犬

では、注意が必要なおしっこの排泄量とは、どのくらいが目安になるのでしょうか。また、その理由も解説します。

おしっこの回数が極端に増減した場合は要注意

毎日一緒に暮らしていると、愛犬の1日のおしっこ回数を大まかに把握している飼い主さんが多いと思います。もしも普段のおしっこ回数よりも極端に回数が増減した場合は、健康状態に異常が生じている可能性があるので注意が必要です。

膀胱付近に異常が生じている可能性もありますが、おしっこと深い関連がある腎臓で何らかの異常が生じている可能性も否めません。

平均的な回数よりも明らかに多い場合も要観察

トイレシーツの上に座る子犬

慢性的に平均的な回数よりも明らかにおしっこの回数が多い場合も注意深く様子を観察してみましょう。

ストレスにさらされている時などもおしっこの回数が増える傾向にあるため、ストレスを溜めやすい生活環境になっていないかチェックしてみてください。

また、季節の変わり目などは室内の温度調整が難しいご家庭も多いです。それゆえに愛犬が暑さを感じており、水分量が増えている可能性も疑われます。放置していると体調不良や軽度の熱中症になる恐れもあるので十分注意しましょう。

犬の『おしっこ』からわかる病気のサインとは

診察台の上の犬

犬のおしっこの回数だけでなく、おしっこの仕方やおしっこの状態も毎日チェックしてみてください。以下のようなサインが見られたら、膀胱炎や腎臓病、その他疾患が疑われるので、かかりつけの動物病院に相談しましょう。

  • おしっこの姿勢をとっているのにおしっこが出ない
  • おしっこの色が極端に薄い、濃い
  • おしっこに血が混ざっている
  • 水を飲む量とおしっこの量が多い

水を飲む量とおしっこの量が増えた場合、『多飲多尿』と呼ばれる症状を発症している可能性があります。多飲多尿は、多くの病気にみられる初期症状の1つなので、早めに病院を受診し、病気の早期発見に努めましょう。

まとめ

外でおしっこする犬

犬のおしっこは健康状態を知ることのできる1つのバロメーターになります。必ず愛犬のおしっこを毎日確認し、回数や状態、愛犬の様子に異変がないかチェックしましょう。もしも違和感を覚えたら、かかりつけの動物病院に相談してください。


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