同居する犬同士の相性が悪い時に考えられる理由
犬を何匹か飼育する方にとって、犬同士の相性はとても気になる問題ではないでしょうか。
愛犬同士が不仲になってしまう原因として、単なる相性の問題のみならず、いくつかの理由が考えられるようです。
そこで今回は、同居する犬同士の相性が悪い時に考えられる理由について解説します。愛犬同士の不仲でお悩みの場合は、ぜひ参考にしてみてください。
1.縄張り争いをしている
犬には野生的な縄張り意識があるため、テリトリーへの侵入者を強く非難することがあります。これは居場所だけでなく、食事やおもちゃなども含まれるため、取り合いのような争いに発展することもあるでしょう。
犬同士のケンカが始まったら、大きな声で「ダメ!」と言いながら引き離します。この時、何が原因でケンカになったのかを探っておくことが大切です。
おやつやおもちゃなど、原因を追求して次回から避けるようにしましょう。ただし、犬同士のケンカに見えても、社会的序列といった優位を決める行動であることも多いです。
鼻先をくわえたり、頭や首を押さえつけたりといった行動を取り、ケガに発展しない程度であれば見守ってみてください。見分けが付きにくいため、決して犬から目を離さないように注意しましょう。
2.嫉妬や独占欲から
多頭飼育の現場でよく見られるのが、「飼い主さんが取られた」という嫉妬や独占欲からケンカに発展する光景です。とくに先住犬よりも後輩犬をかわいがった時に見られやすく、嫉妬心から噛みつこうとする犬も少なくはありません。
犬にとってたった1人の飼い主さんをほかの犬に取られるのは、大きなストレスであり不安につながります。とくに新しい犬を迎えたとき、先住犬は敏感になりやすいため、最善の察し方を選ぶ必要があるでしょう。
3.タイプが異なりすぎている
子犬と成犬、大型犬と小型犬、のんびりした犬と活発な犬などタイプが異なりすぎている場合も犬同士の相性はよくないといえます。犬には個々の性格があるため、初日から仲良くなるケースの方が少ないです。
ただし、あまりにもタイプがかけ離れた犬同士だと、仲良くさせる方が難しいケースもあります。
4.過去のトラウマによるもの
犬の社会性もそうですが、過去にほかの犬にいじめられた経験がある場合だと、そのトラウマから逃れられないこともあります。
とくに保護犬などは、少しずつ心の傷をカバーしながら接触する必要があるでしょう。
そのため、お迎えした犬の生まれ育った環境や経緯がわからない場合は、たとえ先住犬との相性が悪い場合でも、無理に仲良くさせようとしない方が賢明です。
同居する犬同士で仲良くしてもらうためのコツや注意点
せっかく一緒に暮らしている犬同士を、少しでも仲良くさせるにはどうすべきでしょうか。
そこでここからは、同居する犬同士で仲良くしてもらうためのコツや注意点をご紹介します。
時間をかけて慣れさせる
どんな犬も、新しい環境や仲間と仲良くなるまでは時間を有します。最初から同じスペースで過ごすのではなく、別々の部屋で過ごさせて少しずつ様子を見ながら顔を合わせる時間を増やしていきましょう。
今は仲が悪くても、年齢を重ねるうちに落ち着く場合もあります。ケンカをする間は同じ空間で過ごさせるのを避けて、飼い主さんも目を離さないでくださいね。
犬それぞれのスペースを与える
多頭飼育をする場合は、個々のスペースの確保が重要になります。犬それぞれが落ち着くケージを用意し、ケンカになる前に避難させるのがポイントです。
食事もケージの中で行い、トイレも別々の方が望ましいです。犬それぞれの健康チェックを行う意味でも、それぞれのスペースをしっかり与えましょう。
先住犬を優先する
犬を複数頭数飼育する場合、先住犬を優先するのが仲良くさせるカギになります。
本来群れで暮らしていた犬は、先輩犬であるリーダーに従わせるとお互いの関係がスムーズになりやすいからです。
褒めるのも食事も先住犬から行うと、後輩犬に家の中のルールを教えるような仲に発展することもあります。もちろん、個々をかわいがる時間をしっかり確保することも大切です。
まとめ
今回は、同居する犬同士の相性が悪いときに考えられる理由について解説しました。
飼い主さんとしては犬同士が仲良く遊ぶ姿を望んでいるかと思います。しかし、うまくいかないことは珍しくはなく、今後変わる可能性もあるためしばらく観察を続けましょう。
ぜひ今回解説した内容を参考にしながら、改善を図ってみてください。
もしケンカが絶えず、手に負えない状況が続く際には、専門トレーナーなどに相談することをおすすめします。
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