犬が「くしゃみ」をする原因・理由
愛犬のくしゃみの症状が止まらないとき、くしゃみ以外にも症状が見られるとき、おかしなくしゃみをしているとき、心配になりますよね。
犬もくしゃみをする動物ですが、普段から愛犬のくしゃみを目にすることのある飼い主にとっては、正常なくしゃみと異常なくしゃみの見分けもできるようになっているのではないでしょうか。
犬のくしゃみが生理的なものなのか、病気によるものなのかまで見極めることができると、すぐに動物病院に行くべきなのかの判断もしやすくなると思います。
水が鼻に入ってしまった
犬が水を飲んでいるとき、水が鼻に入ってしまい、くしゃみをすることがあります。
生理的な正常な反応なので、心配はいりません。水を飲む度にくしゃみをするのであれば、水の与え方を変えることで、くしゃみをしなくなることがあります。
食器の位置が低いこと、または高いことで、水が鼻に入りやすいのかもしれません。低い場合には、高さのある食器に変える、ペット用テーブルに食器を置くなど工夫してみましょう。
ニオイに鼻が刺激されてしまった
犬がニオイを嗅いだとき、そのニオイに鼻が刺激されてしまい、くしゃみをすることがあります。
お散歩中によくあるのが、車やバイクが排出する排気ガスのニオイを嗅いでしまい、くしゃみが出ることです。車やバイクの通りが少ないコースをお散歩することで改善されます。
お家の中であれば、芳香剤・アロマオイル・香水・化粧品などのニオイを嗅いだとき、そのニオイの強さに鼻が刺激され、くしゃみが出ることがあります。
ニオイの強いものを嗅いだとき、私たち人間も鼻の奥が痛くなったり、頭が痛くなったり、気分が悪くなるなどすることがありますよね。犬も同じ思いをしているかもしれません。
くしゃみが止まらないとき、痛がっているとき、苦しそうにしているときは、動物病院で診てもらいましょう。
鼻の中に異物が入ってしまった
犬の鼻の中に異物が入ってしまったとき、くしゃみをすることがあります。
お散歩中であれば、地面のニオイを嗅いだとき、砂埃を吸い込んでしまい、くしゃみが止まらなくなってしまうことがあります。
お家の中であれば、床のニオイを嗅いだとき、ホコリを吸い込んでしまったり、自分の抜け毛を吸い込んでしまったりし、くしゃみが止まらなくなってしまうことがあります。
室内の空気中を待っていた抜け毛やホコリは、朝起きたばかりのときは、床に落ちてとどまっています。起きてすぐ、フローリングシートで拭き取るのがおすすめです。
窓を開けたり、掃除機をかけたりすると、床の上の抜け毛やホコリが空気中に舞ってしまうので注意しましょう。
くしゃみが止まらず、鼻に入った異物が取り除かれていない様子であれば、動物病院で診てもらいましょう。
風邪をひいてしまった
犬が風邪をひいてしまったとき、くしゃみをすることがあります。
よく「風邪」とは言いますが、これは正しい病名ではありません。様々な感染症にかかっている可能性があります。
たとえば、犬パラインフルエンザウイルスは呼吸器系のウイルスで、「ケンネルコフ」という感染症を引き起こします。くしゃみ以外には、咳・高熱・鼻水などの症状を伴うことがあります。
混合ワクチンで予防することができる感染症です。年1回の接種をおすすめします。
他には、クリプトコックスという真菌(カビ)への感染を疑うこともできます。クリプトコックス症は、人獣共通感染症です。
クリプトコックスは、土壌や野生動物の糞に存在する真菌です。吸い込むことで感染するため、お散歩中の感染に要注意です。
まとめ
犬が「くしゃみ」をする原因・理由を解説しました。
愛犬のくしゃみの症状が止まらないとき、くしゃみ以外にも症状が見られるときは、動物病院で診てもらいましょう。
おかしなくしゃみをしているけれど、元気も食欲もあるし、くしゃみもすぐに治まる、というときは、3日程度様子を見てもよいと思います。しかし、数週間も数カ月も同じ症状があるときは、動物病院で診てもらいましょう。
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