犬を安心させられる声のトーンとは?
犬が安心して聞いていられる声のトーンは、「やや高めで穏やかな声」だと言われています。基本的に犬は低い声よりも高い声を好み、早口よりもゆったりとした話し方に安心感を感じると考えられています。
具体的には、「人間の赤ちゃんをあやすとき」の声を意識するとイメージしやすいと思います。高めの声からはポジティブな感情が伝わりますし、ゆっくり穏やかなトーンで話すと犬もリラックスして安心して聞いていられます。
また、明るく優しい声を出しているときは、表情や動きも穏やかなものになりやすいことも影響しているでしょう。犬は人の感情を声のトーンや表情、仕草から読み取るとされているので、そうしたものを総合して安心感を得られるのでしょう。
犬が苦手な声のトーンとは?
犬を安心させられる声のトーンがある一方、犬を不安にさせたり怖がらせたりしてしまう声のトーンもあります。必要以上に犬にストレスを与えないように、犬が苦手な声のトーンについてもぜひ知っておきましょう。
1.低く響く声
犬はやや高めの声からポジティブな感情を感じ取り、自分も楽しい気持ちや明るい気持ちになると考えられています。その反対に低く響くような声を聞くと、不安感や威圧感を感じやすく怖い思いをしてしまうことがあります。
そのため、犬が男性よりも女性になつきやすいと言われる理由のひとつにも、声のトーンが影響しているとも考えられています。
2.甲高い声
犬は低い声よりも高い声を好み、安心するとされています。しかし、高ければいいというわけではなく、キーキーとした甲高いトーンの声を苦手に感じる犬は少なくありません。
そのため、キャーキャーと騒ぐ子どもや、キンキン響く声で叱る女性などを避ける犬も多くいます。
3.突発的な大声
人間でも同じだと思いますが、予期せぬ大きな声や音には犬も驚いてしまいます。近くにいるのに必要以上に大きな声を出したり、感情的に大声で怒鳴りつけたりすると、犬は怯えて相手との距離を取ろうとします。
犬が「この人は突然大きな声を出すことがある」と思うと、日頃からあまり近寄らないようにしたり、そばにいるときには常に警戒心を持ったりするようになってしまいます。
犬への声掛けで意識すべきこと
個体差はあるものの、犬が安心できる声のトーンと苦手な声のトーンについて知ったところで、次に大切なことはその「使い分け」です。
犬が高い声を好むからといって、常にそうしたトーンで話すことがいいとは言えません。犬と接する上で意識すべきは、以下のように状況に合わせて声のトーンを変えてメリハリをつけることだと思います。
- ほめるときや指示を出すとき…明るくはっきりとしたトーン
- 叱るとき…低く落ち着いたトーン
- 安心させたい、リラックスさせたいとき…やや高めで穏やかなトーン
声のトーンを使い分けることで、飼い主さんの感情や意思を伝えやすくなります。愛犬とよりよいコミュニケーションを取りたい人は、ぜひトーンも意識して声掛けをするようにしてくださいね。
まとめ
犬の聴覚はとても優れていて、特に音の聞き分けが得意だとされています。そのため、声に含まれている感情や心理も読み取ることができるのです。
愛犬の性格やその場の状況に合わせて声のトーンを使い分けて、より有益でスムーズなコミュニケーションが取ってください。
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