犬を多頭飼いするのに適切なタイミング
犬を飼っていれば、多頭飼いって一度は憧れますよね。愛犬1匹だけでは寂しい思いをさせているのでは…と、多頭飼いを検討されている飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は子供の頃から常に様々な動物を多頭飼いしているのですが、先住犬がいるところに新しく犬を迎えることには、タイミングも重要だなと感じています。
正直、タイミングを考えたことがありませんでした。突然、新しく犬が家族に加わる、という状況ばかりだったからです。そのため、多頭飼いになって、苦労したこともたくさんあります。犬たちに苦労をかけてしまったことも山ほどあります。
そのような経験をしたからこそ、犬を多頭飼いするのに適切なタイミングを知ってほしいと感じています。先住犬に対して考慮するべきポイントを交えて解説しますので、ぜひご参考くださいね。
先住犬の社会化が十分であるとき
犬を多頭飼いするのに適切なタイミングは、先住犬の社会化が十分であるときです。
簡単に言うと、他の犬と上手く付き合うことができるようになったときです。子犬には社会化期というものがあり、生後12週齢までに、人間社会と犬社会での生き方を学びます。
もしも先住犬に問題行動がある場合には、改めて社会化のためのしつけをしなければなりません。
社会化が不足している先住犬がいるところに新しく犬を迎えると、お互いがストレスを抱えることになってしまいます。
咬みつきなどの原因になることもありますので、先住犬の社会化が十分であると判断できるタイミングを迎えてから多頭飼いするようにしましょう。
先住犬が4歳を過ぎたとき
犬を多頭飼いするのに適切なタイミングは、先住犬が4歳を過ぎたときです。
ある程度の経験を積み、刺激にも慣れてきた頃です。やんちゃぶりやイタズラも落ち着き、自分とは性格や好みの違う他の犬との付き合い方も理解できている頃です。
しつけや育て方にもよりますが、良い行動と悪い行動を理解し、ストレスとの付き合い方や発散方法まで理解できている頃です。
「新しく犬を迎えたときの刺激やストレスにも対応することができるようになっている年齢である」と言えることが、多頭飼いするのに適切なタイミングであるとする理由です。
また、「先住犬と新しく迎える犬との年齢差が3歳~4歳であることが理想的である」とされていることも理由のひとつです。
シニア犬になると、活動量が減ってしまうため、子犬や若い犬を新しく迎えることにはあまり相応しいと言えません。先住犬の年齢と活動量を考慮してあげましょう。
先住犬の基本的なしつけを終えたとき
犬を多頭飼いするのに適切なタイミングは、先住犬の基本的なしつけを終えたときです。
とくに子犬は、何でも先住犬の真似をしようとします。しつけを終えていない先住犬の悪い癖や危険な行動を子犬が真似てしまってはいけません。
- トイレトレーニング
- ハウストレーニング
- 「待て」「放せ」「戻れ」などの命を守るためのトレーニング
- お散歩トレーニング
このくらいは十分に満たしておきたいものです。
まとめ
犬を多頭飼いするのに適切なタイミングを3つ解説しました。
- 先住犬の社会化が十分であるとき
- 先住犬が4歳を過ぎたとき
- 先住犬の基本的なしつけを終えたとき
多頭飼いは、先住犬に幸せをもたらすことがあります。お留守番中の遊び相手もできますし、飼い主と離れることの寂しさも軽減されます。
そして、不幸をもたらすこともあります。飼い主を独占することができなくなり、不満やストレスが積もり、攻撃的になったり、分離不安症になったりすることがあります。
先住犬も、新しく迎える犬も、飼い主も、家族みんなが幸せに暮らすためには、犬を多頭飼いするのに適切なタイミングを見極めることも大切なのです。
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