愛犬が飼い主に唸る「6つの心理」と対処法
犬の唸り声にはさまざまな感情が込められており、その状況に応じて捉え方が異なります。いずれにしても、犬が唸る行動は放置せず、適切な対処を行うことが重要です。
「犬が唸るのを辞めさせたい」と感じている方は、愛犬が飼い主に唸る6つの心理それぞれの対処法をぜひ参考にしてくださいね。
1.痛い、不快だ
飼い主が愛犬に触れているときに唸るのは、痛みや不快感から「やめてほしい」と訴えている可能性が高いです。
たとえば、シャンプーや歯磨きなど、犬にとって苦手なお手入れがありますよね。その際に嫌がって逃げ出そうとする愛犬に向かって「じっとしていなさい!」などと叱ってしまうと、さらに悪い状況となるため注意しなければなりません。
なぜなら、犬は「訴えても止めてくれない」と飼い主に対する信頼を失い、やがて噛み付くなど問題行動を取ってしまうからです。
ブラッシングや歯みがきのようなお手入れなど、犬にとって苦手なことを行う場合は、好きなおやつをご褒美に与えながら繰り返すことが大切です。「これをするといいことがある♪」と犬が覚えることで、苦手なことも乗り越えられるようになりますよ。
もし、犬が唸る理由がわからない場合は、ケガや病気を抱えている可能性も疑ってみてください。毎日ボディマッサージを行うことで、いち早く異変に気づくことができます。
2.怖い!警戒しなくては!
犬が飼い主に対して唸るのは、恐怖心や警戒心が高まっているサインでもあります。もし急に愛犬が唸り声をあげたときは、何が原因なのか突き止めてください。
よくあるケースとして、タバコやお酒、あるいは香水など犬が嫌いなニオイがする、声がうるさい、暴力など嫌な行動を取るなどがあげられます。犬が強いストレスを感じている状態なので、うかつに近づいては危険です。
早急に原因を取り除き、愛犬が安心して近づける状況を作ってあげてくださいね。
3.楽しい♪
ロープの引っ張り合いなど遊んでいる最中に「ウーッ」と低い唸り声を上げるのは、楽しくて感情が高まっている状態を表しています。
このとき、一見怒っているように見えますが、実は犬は嬉しいときにも唸ることがあります。
しかし、犬が唸りはじめたら、それ以上興奮をさせないことが重要です。興奮が高まってしまうと、思わず噛みついてしまうことがあるため注意が必要です。
喜んでいるはずの状況下で愛犬の「ウーッ」という唸る声を耳にしたら、その遊びは一旦中断して、愛犬をクールダウンをさせてください。
4.大切なものを守りたい
自分のテリトリーや所有物を守りたいときにも、犬は唸り声をあげます。愛犬のご飯やハウスに近づいたときに「ウーッ」と唸ることもありますよね。
飼い主の靴下やTシャツなどを隠していることも多いですが、愛犬が気に入っているのなら見守ってあげてください。
5.要求を通したい
「やめてほしい」「それがほしい」など、自分の要求を通したいときにも犬は唸ることがあります。
この時の犬は、不満やストレスを抱えている状態なので、飼い主に対して歯を剥き出しにして怒ることもあります。
唸り声に対して、つい要求に応えてしまう飼い主さんも多いことでしょう。しかし、犬の要求に応じてしまうと問題行動はエスカレートするので注意しなければなりません。
犬が唸ってもスルーをして、「唸ってもいいことは起きない」と覚えさせる必要があります。また、唸っても決して叱らず、冷静に対応しましょう。
6.優位性を見せたい
愛犬が唸る心理のひとつに、飼い主に対して「自分の方がリーダーである」と優位性を主張したい場合があります。もし(最近愛犬が言うことを聞かない…)と感じている方は、その可能性を疑いましょう。
ご存じの通り、犬と飼い主の間には、信頼関係を築くことが重要です。そのため、愛犬が飼い主に対して唸り声をあげる場合は、愛犬からの信頼を失いかけている可能性があります。
とはいえ、愛犬の要求に全て応じてしまうと、ワガママに発展して問題行動が悪化する場合も。まずは、愛犬との関係性を今一度見直してみましょう。
どう対処しても吠えたり噛みついたりというような問題行動が見られる場合は、ドッグトレーナーなど専門家に相談してみることをおすすめします。
まとめ
愛犬が「ウー」と唸るのは、必ずしも怒っているのではありません。
しかし、多くの場合は興奮状態に陥っているため、まずは犬が唸ってしまうような状況を作らないことが重要です。
もし原因がわからないままに愛犬が唸ってしまう場合はケガや病気の可能性もあるため、一度動物病院へ相談することをおすすめします。
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