犬があなたから離れない時の心理
愛犬とくっついていられるのは幸福以外のなにものでもありませんよね。しかし、どこにいっても追いかけてきたり、少し離れただけでストレスを感じているようなら問題があります。
そこで今回は、犬があなたから離れない時の心理について、分離不安症になっている可能性があるときの対応方法等についても解説します。くっついてくれるのを可愛いと思うあまり、分離不安症を重症化させないように確認しておきましょう。
1.温かい
犬があなたから離れないのは、温かいからです。
体をぴったりとくっつけて離れないことがあります。寒い冬だけではなく、暑い夏にもくっついて離れないことがあります。自分のおしりを飼い主にくっつけて座る姿も可愛いですよね。
冷たいお水を飲んだ後、体が冷えてしまったのかもしれません。
暑くてパンティングしながらもあなたから離れないのは、大好きな人の温もりを感じていたいのでしょう。
2.犬の本能から
犬があなたから離れないのは、犬の本能による行動です。
寒いとき、眠るとき、くつろぐとき、仲間と身を寄せ合うことがあります。群れで暮らす動物ならではの行動なのではないでしょうか。
生まれたばかりの子犬たちが、お互いに離れることなく団子のようになって眠っている姿は、本当に愛おしいものです。
3.甘えたい
犬があなたから離れないのは、甘えたいからです。
体をくっつけてくることもありますが、少し離れた場所に座っているだけのときもあります。意外と距離があるな…と感じることもあります。
何かアクションしてくるわけではなくても、あなたに甘えているときの行動なのです。猫であれば、喉を鳴らしているのでしょうね。
4.体調が悪い
犬があなたから離れないのは、体調が悪いからかもしれません。
軽い症状ではあるものの、不快感や痛みがあるのでは…と考えることができます。体の不調に不安を感じ、あなたの近くにいることで安心したいのです。
愛犬の食欲はありますか。ごはんは全部食べたでしょうか。お腹はキュルキュル鳴っていないでしょうか。軟便・下痢・便秘の症状はないでしょうか。嘔吐や下痢の症状があるときは、すぐに動物病院へ行きましょう。
犬が分離不安症になっている可能性への対応
犬があなたから離れないとき、「分離不安症」という心の病気を疑うことができます。
大好きな相手から離れることに強い不安や恐怖を感じ、パニックを起こしてしまう病気です。相手は人(飼い主)の場合もありますし、同居する犬や猫の場合もあります。
後をついて回ったり、常に隣に座っていたりなど、ただあなたから離れたがらないという程度であれば軽度と考えてもよいと思います。しかし重症化してしまうと、あなたから離れたとき、何時間も鳴き叫び続けたり、自傷行為をしたり、狂暴化するなどすることがあります。
さらに毎日のように粗相をしたり、自宅から脱走したりといった症状が見られることもあります。
分離不安の原因
大好きな相手に対して、過剰なほどの愛着を持ってしまったことが原因なのではないか、と考えることができます。
また、子犬の頃、あまりにも早く母犬や兄弟姉妹犬と引き離されたことによって、強い不安と恐怖を感じたことが、分離不安症の原因になることも考えられます。
もしもあなたの行為が原因なのであれば、社会化トレーニングの不足・過保護・甘やかし・暮らしの環境が犬を分離不安症にさせてしまっているかもしれません。
分離不安症の犬への対応
愛犬の分離不安症の原因があなたにある場合、飼い主だけの力で治してあげることは難しいものです。治すためにと行ったことが、愛犬の不安や恐怖を高めてしまうことがあります。
かかりつけの獣医師、ドッグトレーナー、犬の分離不安症の専門医に相談されることをおすすめします。
分離不安症は心の病気ですが、何等かの身体的な疾患が不安や恐怖を生んでいる可能性もあるため、健康診断も受けてみるとよいと思います。歯科検診も大事です。
まとめ
犬があなたから離れない時の心理を4つ解説しました。
- 温かい
- 犬の本能
- 甘えたい
- 体調が悪い
愛犬が離れずそばにいてくれると嬉しいですよね。愛犬が離れた場所でひとりくつろいでいると、飼い主の方から寄って行ってしまうことだってあると思います。
もしも分離不安症が理由であなたから離れることができないのであれば、ほんの少しずつで良いので、愛犬がひとりで過ごす時間を与えてあげてください。悪化させないためにも大事なことです。
■関連記事
・犬の外飼い派の方にも読んで欲しい「わんちゃんを飼うなら室内で」
・犬が親しみやすいと感じる人の6つの特徴
・犬を抱きしめるのはNG!飼い主にやめてほしい5つのこと
・犬が飼い主に『文句』を言っている時にする態度や仕草5選
・犬が見せる『ストレス限界サイン』3選!こんな行動をしていたら必ず対処して!