犬は犬種や大きさで病気のかかりやすさに違いがあるの?
犬は種類によって体のサイズや体型に大きく違いがある動物です。さらに、それぞれの違いによって「かかりやすい病気」があります。
大きい犬のほうが丈夫そうに感じるかもしれませんが、大型犬にも小型犬にもそれぞれかかりやすい病気があります。そのため、飼い主が愛犬の発症しやすい病気についてきちんと把握し、対策を取ることが大切です。
「病気になりやすい犬」とは
ここからは、病気になりやすい特徴を持つ犬をご紹介します。
愛犬が当てはまるか、この機会にぜひチェックしてみてください。
1.短頭種
「短頭種」とは、頭が丸く鼻が短い、いわゆる「鼻ぺちゃ」と呼ばれる犬たちのことです。
短頭種には、主に次の犬種が当てはまります。
- フレンチブルドッグ
- パグ
- ブルドッグ
- ボストンテリア
- 狆
- ペキニーズ
- チワワ
- シーズー
どれも日本で人気がある犬種ですが、短頭種は気道が他の犬種よりも狭く、「短頭種気道症候群」と呼ばれる複数の呼吸器疾患を起こしやすい特徴を持っています。
さらに体温調節が苦手で熱中症にもかかりやすいですし、水頭症を発症することも多いようです。
2.垂れ耳の犬
垂れ耳の犬は、立ち耳の犬に比べて外耳炎になりやすいので注意しましょう。
垂れ耳の犬には主に次の種類がいます。
- ゴールデンレトリバー
- プードル
- シーズー
- マルチーズ
- ビーグル
- キャバリア
垂れ耳の犬は耳の中の通気性が悪く耳垢も溜まりやすいため、炎症を起こしやすいです。毎日、耳の中をチェックして必要なケアを行いましょう。
3.短足胴長体型の犬
足が短く胴が長い体型の犬は、椎間板ヘルニアを発症しやすいです。椎間板ヘルニアになると手足の痺れや痛み、麻痺などが起こります。
短足胴長に当てはまるのは、次の犬種です。
- ダックスフンド
- コーギー
- バセットハウンド
- フレンチブルドッグ
- ペキニーズ
これらの犬種は、足腰に負担がかかりやすいので、足が滑らないように床にカーペットを敷いたり、太らせないように飼い主が管理してあげましょう。
4.小型犬
日本で大人気の小型犬にも、かかりやすい病気があります。
- 膝蓋骨脱臼
- 気管虚脱
- 水頭症
- 僧帽弁閉鎖不全症
上記の病気は、『大型犬や中型犬よりも小型犬のほうが発症率が高い』といわれています。また小型犬は、骨折などのケガをすることも多いです。
5.大型犬
頑丈そうに思える大型犬にもかかりやすい病気があります。
- 股関節形成不全
- 胃捻転
- 前十字靭帯断裂
- 骨肉腫
また、大型犬は口が大きいため靴下やボールなどの異物を丸呑みし、腸閉塞を起こすことも珍しくありません。
6.子犬
免疫や体の機能が充分に備わっていない子犬も次の病気にかかりやすいため注意しましょう。
- ケンネルコフなどの感染症
- 低血糖
- 嘔吐や下痢
子犬はストレスや環境の変化でも簡単に体調を崩してしまいます。お迎え時は体調の管理に気を配るようにしましょう。
愛犬が健康的に過ごすために飼い主にできること
犬を健康的に長生きさせるために、飼い主は愛犬の「かかりやすい病気」を知っておくようにしましょう。環境的要因で発症する病気なら対策を取ることが可能です。
遺伝的要因が強い病気でも、毎日の健康チェックを怠らず、定期的に動物病院で健康診断を受けるようにしていれば早期発見・治療ができる可能性がグッと上がります。
「うちの子は元気だから大丈夫」と思わず、健康管理に努めるようにしてください。
まとめ
今回は「病気になりやすい犬」をご紹介しましたが、名前が挙がっていない犬種でも病気になることはありますし、癌や歯周病など、どんな犬種でもかかりやすい病気はたくさん存在します。
また、ライフステージによってもかかりやすい病気は変化していきますので、情報収集を怠らず、愛犬の健康チェックは毎日欠かさず行うようにしましょう。
少しでも異変を感じたら、早めに動物病院で診察を受けるようにして愛犬の健康を守ってあげてくださいね。
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