愛犬を冬にお留守番させる時にしてはいけない「防寒対策」
愛犬を冬にお留守番させる時には防寒対策が必須です。
『犬は寒さに強い』とよく言われますが、「生き延びることができる」というだけであって、実際には、人間が寒いと感じる気温になると、犬も寒いと感じています。
愛犬がお留守番をする室内には温度計を置いているでしょうか。
『室内の温度が10度以下になると、犬は寒さを感じやすくなる』とされています。10度以下の室温は、防寒対策が必要な温度と言えます。
しかし、間違った防寒対策をすると、犬がストレスを感じたり、体調を悪くしたり、怪我や事故などのリスクを負うこともあります。正しく防寒対策をし、愛犬が安全に快適に冬のお留守番をすることができるようにしましょう。
1.ベッドや服のポケットに使い捨てカイロを入れておく
愛犬を冬にお留守番させる時、使い捨てカイロを使うのは、してはいけない防寒対策です。
寝床が暖かいようにと、ベッドの中に入れて使っていませんか。暖房器具を使わないからと、服のポケットに入れて使っていませんか。
犬は袋を噛みちぎって遊んだり、中身を飲み込んでしまったりする恐れがあります。使い捨てカイロの中身は犬が誤飲しても中毒性は低いものですが、犬の体調不良の原因になります。
服のポケットに入れた使い捨てカイロは犬にとっては暑すぎる可能性があります。また、火傷を負う可能性もあります。暑くても、犬は自分で服を脱ぐことができません。
愛犬を冬にお留守番させる時、使い捨てカイロの使用は、誤飲や火傷などのリスクが伴うため、してはいけない防寒対策です。
2.こたつをつけっ放しにしておく
愛犬を冬にお留守番させる時、こたつをつけっ放しにしておくのは、してはいけない防寒対策です。
長時間、犬がこたつの中で過ごしていると、低温火傷を負ったり、脱水症状になったりすることがあります。
また、犬がこたつのコードを噛んで遊んでしまうと、感電による火傷を負ったり、感電死したりする恐れがあります。
愛犬を冬にお留守番させる時、直前までこたつをつけておくのは良いと思いますが、必ず電源を切ってから出かけましょう。つけっ放しにしておくのは、してはいけない防寒対策です。
3.ペット用ホットカーペットをつけっ放しにしておく
愛犬を冬にお留守番させる時、ペット用ホットカーペットをつけっ放しにしておくのは、してはいけない防寒対策です。
こたつと同じですが、低温火傷・脱水症状・感電による火傷・感電死などの危険があります。
コードは、犬が噛んでも断線しにくい作りになっていますが、断線しないとは限りません。小型犬と大型犬とでは噛む力が違います。小型犬だから断線しないというわけでもありません。
「うちの子は噛まないから大丈夫」と考える飼い主さんもいるかもしれません。しかし、つけっ放しにすることに少しでも不安がある場合には、してはいけない防寒対策です。
愛犬を冬にお留守番させる時に必要な対策
ではここからは、愛犬を冬にお留守番させる際に必要な対策について解説します。ご家庭の環境によっても対策可能な条件は異なるとは思いますが、以下の基本的な考え方をベースにして愛犬の年齢や健康状態、お住まいの環境に合わせて臨機応変に対策してあげましょう。
エアコンを使用する
愛犬が安全に快適に冬のお留守番をするための防寒対策は、エアコンを使用することです。
犬に最適な室内の温度は20℃前後、湿度は40%ほどです。犬種や年齢、健康状態に合わせて管理してあげてください。
ケージをカバーや毛布で覆う
寝床としてケージを使っているのであれば、冷気が入り込みにくいよう、保温効果も兼ねて、専用のカバーや毛布で覆ってあげるとよいでしょう。
冬用のベッドと毛布を用意する
保温性や保湿性の高いベッドだけでも十分ですし、さらに毛布を敷いてあげるのもよいと思います。
ドーム型・キューブ型・ハウス型のベッドであると、より暖かく過ごせるのではないでしょうか。
まとめ
愛犬を冬にお留守番させる時にしてはいけない防寒対策を3つ解説しました。
- ベッドや服のポケットに使い捨てカイロを入れておく
- こたつをつけっ放しにしておく
- ペット用ホットカーペットをつけっ放しにしておく
なお、お留守番前にお散歩に行く場合には、帰宅後、ヒーターやストーブなどでしっかり体を温めてあげましょう。手足を洗う場合には、ドライヤーでしっかり乾かしてあげましょう。お留守番中の冷えを防ぐために必要なことです。
そのうえで、今回ご紹介したようなお留守番中に必要な正しい防寒対策をしてから出かけましょう。
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