犬の高齢化に伴い介護問題が浮上!介護は何歳くらいから?
年々、犬の平均寿命が延びるに伴い、飼い主による高齢犬の介護に注目が集まっています。
トイレの補助や食事の変更、体温調節の手助けや体調不良による看病など、さまざまな部分で介護が必要になるでしょう。
一般的に犬の介護は何歳くらいから必要になるのか気になる方も多いと思います。しかし、それぞれの犬の生活習慣や体格、健康状態などにより大きく異なるため、一概に「○歳が目安です」と断言できません。
しかし、一般的には7〜8歳を過ぎるとシニア期に入ると言われており、大型犬は7〜8歳、中型犬は9〜10歳、小型犬は11歳を超えると老化が見られる傾向にあります。
愛犬の介護が必要になる初期症状や目安は?
犬によって介護が必要になる時期に大きな差はありますが、介護が必要になる前兆として、ある症状や変化が見られることが多いようです。
ここでは愛犬の介護が必要になる初期症状や目安を紹介します。
1.トイレの失敗が増える
今まで自分でトイレまで行き排泄できていた愛犬が、ある時期を境にトイレの失敗が増えるようになった…という変化を、高齢期に差し掛かってから見られるようになった場合、介護の時期が近づいているのかもしれません。
老いによって筋肉が弱ることで、膀胱や腸におしっこやうんちを長く溜めることができなくなっていたり、トイレに向かう途中で力尽きてしまったり、我慢できずに排泄してしまっているのでしょう。
2.寝たきりの時間が増える
以前に比べると明らかに寝ている時間が増えたと不安になることはありませんか。老化現象の1つとして、寝たきりの時間が増えるという変化はとてもよく見られます。
高齢期に差し掛かると体力の消耗も激しいですし、足腰が弱くなり動くことも億劫に感じてしまうため、同じ場所で横になったり寝ている時間が増えるのです。
3.物にぶつかったり音を聞き取れないことが増える
なぜか目の前にある家具にぶつかってしまったり、呼びかけても振り向かずに無視することが増えたり…愛犬の行動や態度、様子に違和感を覚える人も多いでしょう。
これらの変化は視力が低下していたり、聴力が低下していることによって起きている可能性が高いです。
また認知機能が低下することによって、周囲の物との距離感を正しく測れなくなっているという症状の表れでもあります。
4.1回の食事量が明らかに減る
以前は食欲旺盛だった犬も老化が進むにつれて、飲み込むことが難しくなったり咀嚼が難しくなることで、食欲が低下する犬が多いです。
1回の食事量が明らかに減ってしまった場合は、老化が進み介護が必要になる時期が近づいている可能性があります。
食事をドライタイプからウェットタイプに変更したり、1回の量を減らして回数を増やすなど工夫してあげましょう。
5.嘔吐や下痢の症状が頻繁に起こる
嘔吐や下痢の症状が頻繁に起こるようになるという変化も、介護の初期症状として見られることの多い症状です。免疫力低下や筋力低下、ちょっとしたことでストレスを感じるようになり、消化器症状を招いているのでしょう。
体温調節が上手くいかなくなるなどの老化も見られるため、このような症状が見られるようになったら、以前よりも注意深く室温や生活環境を見直してください。
まとめ
いかがでしたか。犬は8歳を超えたあたりから少しずつ老いが見られ始め、やがて飼い主による介護が必要になります。
年老いた愛犬は、今までできたことができなくなる不安を大きく抱えています。飼い主さんは愛犬が安心して生活が送れるよう、愛情を注ぎながら介護に取り組んであげましょう。
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