育犬ノイローゼの症状とは?
ペットブームの今、育児ノイローゼならぬ「育犬ノイローゼ」という言葉が生まれています。育犬ノイローゼとは、犬のしつけや飼育に関する悩みから、何らかのノイローゼ症状が出てしまうことです。「育犬疲れ」と呼ばれることもあります。
「大切な犬のはずなのに…」「こんな風に悩むのはいけないことだ」などと、犬の飼育についてひとりで悩んでしまう人が大変増えています。自身に少しでも異変を感じている人は、ここでまとめた犬ノイローゼの症状の中に当てはまるものがないか確かめてみてください。
1.ネガティブな気持ちから抜け出せない
「自分は飼い主に向いていなかった」「犬なんて飼わなければよかった」といった、ネガティブな気持ちから抜け出せなくなった…。そのような感情がいつまでも消えないのは、犬の飼育に疲れているからです。
大切な愛犬に対してネガティブな感情が沸き起こってしまうのは、まさに育犬ノイローゼの症状だと言えるでしょう。これは人間の育児でもよくあることで、誰でも起こり得る感情です。
2.すぐ感情的に怒ってしまう
何度教えてもトイレを間違える、子犬から毎日のように噛まれる、来客に吠えてしまって迷惑をかけるなど、犬の飼育は大変なことばかり起こります。そしてつい大声で「うるさい!」「ダメって言ってるでしょ!」などと感情的に怒ってしまうこともありますね。
そんな時、愛犬の怯えた表情を見て「ハッ」としてしまうこともあるでしょう。このようにイライラした気持ちが続いてしまっているのも、育犬ノイローゼにかかっているサインです。
3.食欲が出ない
最近「食欲が出ない」と感じているなら、育犬ノイローゼの症状が進行している可能性があります。そのままでは体に支障が出てしまい、犬を飼育し続けることが難しくなってしまうでしょう。いち早く改善を試みる必要があります。
4.不眠になる
犬の飼育は犬が生きている限り続くため、本当に大変な毎日が続きます。子犬であれば一日中目を離すことができず、高齢犬であれば病気や認知症で飼い主の介護が求められることも出てきます。
「大切な愛犬のために…」と自分の生活を犠牲にしてしまい、いつしか不眠に襲われてしまう人も少なくはありません。また、理想と現実の大きな差に悩みすぎてしまい、育犬ノイローゼにかかってしまう人もいます。あまりにも悩みすぎてしまう、ということが大きな原因です。
5.体調不良が続く
頭痛や吐き気が止まらない、体がだるくて仕方がない、体重が減ってしまっている…という人は育犬ノイローゼの症状が悪化している可能性があります。精神的なストレスから体調不良を起こしてしまっている状態です。
食欲不振や不眠も感じている場合は、抑うつなど心理的な病気を引き起こしている可能性も…。自分自身に異変を感じている方は、いち早く専門家の診察を受けることをおすすめします。
育犬ノイローゼの改善方法
育犬ノイローゼになる原因はさまざまで、人によって悩みの原因や症状も異なります。ただ、犬を飼う人であればどんな人でも悩みはあるもので、育犬ノイローゼにかかる可能性がある、ということを認識してください。
ですので、少しでも「自分は育犬ノイローゼかも…」と感じているのであれば、身近な人に相談してみることが改善への第一歩です。家族や親しい友人、あるいは犬を飼っている職場の人などに話を聞いてみてもいいでしょう。
とにかく、人に打ち明けてみることが大切です。ほかの飼い主さんの経験談が、今後大きな役に立つこともあります。稀にですが、同じ内容の相談をしたら相談相手によって回答が異なることがあり、ますます混乱してしまうことがあります。
犬のしつけに関する悩みは、一度プロに相談してみるという方法を選んでみてください。身近な犬のしつけ教室を利用することで、適切な対処を知ることができます。
飼育環境に不安や疑問がある人は、出張タイプのドッグサービスを利用しながらアドバイスを受けてみてください。たまには気分転換をかねて、散歩を代行してもらってもいいですね。どうしてもというときには、ペットホテルに預けて数日間お互いにリセットするのもよいかもしれません。
もし飼い主さん自身の心理的な不安が大きい場合は、早めに専門的な治療を受けることをおすすめします。ひとりで解決しようとせず、周囲の人を頼ってください。
まとめ
経験問わず、どんな飼い主さんでも犬の飼育に関する悩みは持っています。犬という動物を育てるのはとても難しいことなので、やはり専門家のアドバイスが必要です。
育犬ノイローゼは症状が出る前に、誰かに相談することが望ましいです。「一人で解決させなければならない…」と思わずに、誰かの力を借りるようにしましょう。
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