なぜ犬にブラッシングは必要?
犬にブラッシングをすることで、ノミやダニを除去することができます。ほかにも花粉やほこりなど目に見えない物質を取り除く効果も期待できるので、犬の皮膚病予防にも一役買っています。
また、ブラッシングが愛犬とのコミュニケーションになります。優しく話しかけながらスキンシップの一環として行えば愛犬もブラッシングの時間が楽しみになるでしょう。
ほかにも、皮膚の刺激により新陳代謝が促されたり、しこりなどの早期発見にも気づきやすくなります。このようにブラッシングを行うメリットは数多くあります。
犬に使ってはいけない「ブラシ」
ブラッシングをするメリットはたくさんありますが、どのようなブラシを選べば良いのでしょうか?
今回は、犬に使ってはいけないブラシを紹介しますので、選ぶ際のポイントにしてください。
1.愛犬の被毛タイプに適していないブラシ
販売されている犬用ブラシに使用制限はありませんが、愛犬の被毛タイプに適したブラシを選んでください。
犬の被毛は「短毛種」「長毛種」「シングルコート」「ダブルコート」に大別されます。
毛の短い短毛種やシングルコートの犬は皮膚を傷めにくいラバータイプのブラシを、毛の長い長毛種は毛のもつれをケアできるスリッカーブラシやコームを取り入れると良いでしょう。
抜け毛の多いダブルコートの犬は、アンダーコートにも対応できるスクラッチャーブラシがおすすめです。軽くなでるだけでごっそり毛が抜けます。
2.プラスチック製のブラシ
軽量で使いやすいプラスチック製ブラシですが、犬の被毛の間にブラシを通したときに静電気が発生するおそれがあります。「パチッ」となる静電気はわたしたちも嫌ですよね。
犬も同じで、静電気の発生するブラシを使ってしまうことで、ブラッシングされることそのものを嫌がるようになる可能性があります。
特に人間用ブラシはプラスチック製が多く、あくまでも人間の皮膚の状態に合わせて作られているため、犬に使用すると愛犬の皮膚や被毛を傷つけてしまう危険性もあります。愛犬のためを思えば、人間用に製造されたプラスチック製ブラシの使用は控えたほうが良いでしょう。
3.愛犬のサイズに適していないブラシ
犬用ブラシは愛犬の体のサイズに適したものを使ってください。パッケージに目安となる犬種や体型が記載されている商品もあるので参考にすると良いですね。
大きいサイズだと犬の顔周りやお尻周りが使いづらいこともあるので、用途に合わせて使い分けると便利です。
4.飼い主さんの手より小さいブラシ
ポイントは飼い主さんの手にフィットするサイズを選ぶことです。小さいブラシだと自然と余分な力が加わってしまい、愛犬の被毛や皮膚を傷めてしまうことも。
持ち手が「自身の手よりややはみ出すくらい」がベストです。鉛筆握りをすると、力加減を調整しやすいですよ。
「ブラシ」を買い替えるべきサインとは
ブラシはどのタイミングで買い替えれば良いかご存知ですか?○年という決まった期間は特にありませんので飼い主さん判断ということになります。
まず前提として、ブラシは常に清潔な状態を保ちましょう。ブラシによってはワンタッチで毛が取り除けるタイプもありますが、スリッカーブラシもコームを使えば簡単に除去できます。
犬の被毛がブラシに付着したままだと不衛生なので、使用後はキレイに取り除きましょう。ラバーブラシは全体を水洗いできるので、洗って乾かすだけでお手軽です。
買い替えるサインとして、スリッカーブラシの場合は、ピンが1本でも折れたら買い替え時です。わずか1本と思いがちですが、愛犬の皮膚に刺さってしまう可能性も否定できません。ラバーブラシの場合は、イボが欠けたり折れたときには買い替えましょう。
また、ブラシ自体がひび割れたり欠けたとき、汚れが蓄積されていると目で見て分かる場合も、当然ですが新しいブラシを準備してください。長持ちさせる秘訣は、常に衛生的な状態で使用・保管することです。
まとめ
犬の皮膚はとても繊細なので、ちょっとした刺激で傷がつくことも。適していないブラシを使用し続けることで、皮膚炎などのトラブルを招きかねません。
ブラッシングはできれば毎日行ったほうが良いので、愛犬にも抵抗なくリラックスしてもらいたいですよね。そのためにも愛犬に適したブラシを選びましょう。
愛犬との楽しいブラッシングタイムを設けてくださいね!
■関連記事
・犬がお腹を見せるポーズは服従心ではなかった?!
・「愛情を受けている犬」と「愛情不足な犬」の違い
・犬が『信用していない人』にする行動4選
・犬が空腹(お腹がすいている)のときによく見せる5つのサイン
・犬が目を合わせない行動には理由があった!目をそらす3つの意味