自宅ですぐにできる簡単菜食エンリッチメントは床にフードをばらまくこと
犬を満たしてあげることを犬満たしなんて言ったりしますが、これってすごく素敵な言葉と考え方だなぁと個人的には思っています。
犬満たしをしてあげられることが増えれば増えるほど、精神的な安定にも繋がり犬が犬らしくいられるという点でも動物福祉の向上にもなるんですよね。
そんな犬満たしのひとつとしてエンリッチメントがありますが、特に菜食エンリッチメントは自宅でもすぐにそして簡単にできてしまうものなんです。
方法として一番簡単で何も考えずにできる方法が、フードを床にばらまくことです。
え?!とびっくりした人もきっとたくさんいると思いますが、そもそもフードを器に入れて食べるというのは人間のマナーや概念であって、犬にはそんな概念は持ち合わせていません。
むしろ犬は鼻を使って獲物を探しそれを見つけて狩り、皮を剥ぎ取って肉を食べる動物です。
家畜化されているとはいえ、そうした生まれながらにして持っている本能や習性というものがありますから、それを十分に発揮できる環境を与えることで犬を満たすことができます。
その意味でもフードをばらまくという方法は犬の鼻を使う機会にもなり、またばら撒かれたフードを探しながら少しずつ食べることができるため、早食い防止としても有効な手段です。
自宅でできる簡単菜食エンリッチメント応用編!紙や空き箱を使おう
今までエンリッチメントをしたことがない犬は鼻をうまく使うことができなくなっていることもあるため、まずはばらまきからスタートして鼻を使う力を育ててみましょう。
それができてくるとフードを探し出すスピードが早くなってきたり、気づかないような場所でも見つけることができるようになってきます。
愛犬の様子を見ながらだんだん難易度を上げてほしいので、応用編として紙や空き箱を使った菜食エンリッチメントもやってみましょう。
普段はゴミとしてすぐに捨てられてしまうゴミや空き箱ですが、これも非常に素敵な菜食エンリッチメントアイテムになります。
使い方は簡単で、紙の中にフードを何粒か入れて丸めて与えたり、空っぽの丸めた紙とフードが包まれた紙をたくさん用意して探してもらうという方法がまずはあります。
空箱であればその中に直接フードを入れて蓋を開けた状態から与えてみたり、それが簡単にクリアできるようであれば今度は蓋を少し閉めてから与えるといったこともできますね。
愛犬はきっとわくわくした様子でフードを得るために取り組むことでしょう。
愛犬をよく観察して菜食エンリッチメントになりそうなものを見つけよう
どんなものが菜食エンリッチメントのアイテムになりそうか?またどんな工夫をすると愛犬が楽しめそうか?
それは普段の愛犬の様子をよく観察することでひらめくものだったりします。
あまりに難易度が高いと諦めてしまう子であればすぐに取り出せる難易度まで下げればいいですし、その子に合わせた工夫は無限大です。
同じお家に住んでいる子でもその子その子によって違うため、その違いを発見するのも飼い主として楽しいものです。
例えば我が家の犬2匹であれば1匹は意欲がすごすぎるくらいで、家具の隙間に張り込んでしまった1粒のフードさえもニオイを嗅いで探し出し、前足で必死に取ろうとしまくってたりします。
もう1頭の子はそこまではしませんし恐らくまだそのレベルに達していないのだと思いますが、それでも紙やトイレットペーパーの芯を破いてフードを取り出したりなど本当に一生懸命楽しそうに取り組んでいます。
まとめ
菜食エンリッチメントというとどうすればいいのかイマイチわからないし、なんだか難しそうというイメージがあると思いますが決してそんなことはありません。
最初はフードをばらまくところから始めればすぐにでもできますし、空き箱や紙などいつもならゴミになってしまうものも犬にとっては魅力的な菜食エンリッチメントアイテムになります。
犬との豊かな暮らしは意外と身近でとても簡単な取り組みなので、ぜひ愛犬と楽しみながらやってみてくださいね。
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