犬の「抱っこの必要性やメリット」とは
一般的に猫に比べて、犬は抱っこ好きなイメージがあります。しかし実際は、抱っこされることが大好きな犬もいれば、飼い主でさえも抱っこすることができない犬もいますよね。
我が家のポメラニアンはとにかく抱っこが大好きで、「抱っこしてくれるなら誰でもOK!」というタイプです。しかしもう1匹の愛犬は、抱っこは絶対にNG。唸ったり咬みついたりはしませんが、身をよじって逃れようとします。
あなたの愛犬はどちらのタイプでしょうか。抱っこを嫌がるのであれば、もしかすると、正しく抱っこすることができていないだけかもしれません。
ぜひ、犬の「抱っこの必要性やメリット」を一緒に考えてみましょう。正しい抱っこの仕方、抱き癖の注意すべきポイントを解説しますので、お役立ていただけますと嬉しいです。
基本的には不要だが、慣れることは必要!
犬を抱っこすることの必要性ですが、基本的なことだけを言えば不要です。
ただし、抱っこに慣れることは必要です。愛犬を抱っこしなければならない場面が必ず訪れるからです。
身動きができない犬を動物病院へ連れて行ってあげられること
犬を抱っこすることのメリットは、病気やケガで身動きができない犬を動物病院に連れて行ってあげられることです。
抱っこすることができなければ、どうやって動物病院へ連れて行こうか、訪問診療してもらえる動物病院はあるのかと、不安で心配な1日を過ごすことになります。
介護してあげられること
犬を抱っこすることのメリットは、介護してあげられることです。
愛犬もやがては老犬になります。自分では歩くこともできず、立ち上がることさえもできなくなることがあります。寝たきりの状態では、水を飲むことだって飼い主の手助けが必要になります。
抱っこすることができれば、寝返りだって打たせてもらえます。小型犬なら抱っこでお散歩もできますし、抱っこが難しければペットカートに乗せてもらうことだってできます。
犬の介護に抱っこ慣れは必須と言えるでしょう。
身の安全が守られること
犬を抱っこすることのメリットは、身の安全が守られることです。
危険な階段の上り下りは、抱っこすることで避けられます。人混みの中を歩くときは、抱っこすることで、手足を踏まれたり蹴とばされたりすることを避けられます。
ノーリードの犬が襲いかかろうとすることがあれば、抱っこすることで怪我や喧嘩を避けることができます。
身の危険を感じたとき、飼い主に抱っこされることで安全が守られる、ということを知ってもらうことが大事だと思います。
犬の正しい抱っこの仕方
小型犬の場合は、犬の胸に手を添えるようにし、胸を支える抱っこがよいでしょう。
中型以上の犬である場合には、胸とおしりに腕を添えるようにし、両腕で抱え込む抱っこがよいでしょう。
正しい抱っこのポイントは、犬の体に負担がかからないようにする、ということです。犬の背骨と地面が水平になる抱っこの仕方が正しいと言えます。
抱き癖の注意すべきポイント
抱き癖がついてしまった犬は、わがままに抱っこを要求することがあります。
散歩中に疲れたから抱っこ、早く帰りたいから抱っこ、他の犬や人が怖いから抱っこ…。愛犬がもしこのような状態だとしたら、抱き癖がついてしまっていると言えるのではないでしょうか。
愛犬にわがまま抱っこの抱き癖がついてしまった場合、注意すべきポイントがあります。
- 運動不足で肥満になりやすい
- 分離不安の原因になりやすい
- 社会性が身につきにくい
- 要求が通らなかったことの不満とストレスによる問題行動が起こりやすい
- 飼い主の体に負担がかかる
- 成犬になったら抱っこできなくなるかもしれない(大型犬以上)
抱っこ癖は、犬の健康面に悪影響を及ぼしやすく、精神面にも悪影響が及ぶ可能性がある、ということを理解しておく必要があると思います。
まとめ
今回は、犬の抱っこの必要性やメリット、正しい抱っこの仕方や抱き癖の注意すべきポイントまでを解説しました。
いずれも、どんな犬にも起こり得ることばかりですよね。
犬の方から抱っこをおねだりする場合の理由は様々ですが、上手に「抱っこ慣れ」させてあげることが大切だと思います。
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