飼い主さんがすべき「お手入れ」と注意点とは
犬に必要なお手入れにはまず次のようなものがあります。
- ブラッシング
- 爪切り
- 足裏の毛のカット(足裏の毛が伸びる子に限る)
- カット
- 目やにの除去
- 肛門腺絞り(必須ではない)
この中で飼い主さんにしていただきたいのが「ブラッシング」です。愛犬とのコミュニケーションを図ったり、日々の健康チェックをするにも欠かせないですよね。
爪切りも、愛犬が嫌がらず問題無くできるならしていただいてもいいのですが、爪は血管と神経が走っている部位になりますので案外難しいです。また、犬にとっても体を固定されたりして非常に不安を感じて嫌がってしまうお手入れなので、愛犬の爪切りが苦手な飼い主さんは少なくありません。
嫌がられるからといって無理にやってしまうと、犬に非常に強いストレスを与えかねませんので、それがきっかけでお手入れを嫌がるようになったり、触られること自体を拒否するようにもなってしまう危険性も。
そうならないように、ブラッシング以外のお手入れは、可能であればこまめにプロに依頼することをおすすめします。
プロの技を上手に活用しよう!
自宅でする場合のおすすめのブラッシング方法
先述したように、飼い主さんにご自宅でのメインのお手入れとしてお願いしたいのは「ブラッシング」です。
これは短毛・長毛に限らず、すべての犬種にあてはまることであり、特にブラッシングしないで放置していると、長毛犬種はもつれ・毛玉といったトラブルにもつながるため毎日のブラッシングは必須です。
ブラッシングの方法としては、毛先からまずはもつれを梳いていき徐々に根本に向かってブラッシングしていきます。
ブラッシングをする際には皮膚と被毛を引っ張って犬に痛みを与えてしまわないように、皮膚や被毛をやさしく押さえて、少しずつ心地よいアプローチですすめてください。
とはいえ、毎日のブラッシングは難しいという方も多いかと思いますので、すべての範囲を毎日行なう必要はありません。今日は前足だけ、今日は背中だけ、今日は胸の部分だけ、というように、日を分けて愛犬の体の一部分だけをささっとするだけでもおすすめです。
本格的に完璧なブラッシングができなくても、「触れる練習」にはなりますから、愛犬と穏やかなコミュニケーションをとるつもりで取り組んでみましょう。
愛犬のためにプロの技も借りる
自宅でブラッシングを毎日していても、やはり十分なブラッシングができていなければ、根本にもつれや毛玉ができてしまって愛犬を苦しめてしまう場合もありますし、ブラッシング以外のお手入れも犬にとっては必要なのです。
そこで利用してほしいのが、トリミングサロンまたはトリミング併設の動物病院です。
飼い主さんがうまくできない部分やより美しい仕上がり、そしてそれを安全にスピーディに仕上げるのがトリマーの仕事。すべてを飼い主さんができなくても、トリマーを頼ることでお手入れを行なうことができます。
なかには『犬のお手入れすべてをトリマーに任せればよい』という考えの飼い主さんもいらっしゃいますが、実はそれは大きな誤解です。あくまでもトリマーの仕事は飼い主さんができないことに対するお手伝いであり、日常のお手入れは飼い主さんがしなければなりません。
365日愛犬と一緒にいるのは飼い主さんでそのぶん愛犬と関われる時間も多いですが、トリマーは月に1回や2回程度しか関わることができないのです。
トリマーにお願いするにしても、その間ずっと何もしないで放置するというのは犬のQOLの低下にも繋がります。また、トラブルを抱えた状態でトリマーにお願いすれば、それだけ時間もお金もかかります。
さらに、そうしたトラブルを一気に受けているのは愛犬自身。愛犬にとって毎日が辛い状況にならないように、日々のお手入れは飼い主さんがぜひやってあげてください。
プロのトリミングが必要な理由
「トリマーが関わることができるのは月に1〜2回程度」と書きましたが、最低でも月に1回はトリミングサロンや併設の動物病院に予約を入れて連れて行ってあげてください。なぜなら、それ以上の間隔が開いてしまうと、犬の毛もつれや毛玉、爪の伸び過ぎというようなトラブルが高い確率で起こるからです。
また、柴犬など短毛種になると、毛抜きをしっかりしてあげないと飼い主さん自身も抜け毛の多さに悩まされますし、外で飼っているという方であってもやはり近隣住民の方の迷惑にもなります。
さらには、爪が伸びすぎることによって犬は歩行に支障が出たり爪が折れるなど、ダイレクトな痛みを招くことにも。このようなトラブルを防ぐためにも、月1回は定期的にトリマーにお願いするようにしましょう。
まとめ
愛犬のお手入れはトリマーにすべて丸投げをするのではなく、日頃のメインは飼い主さんが行い、足りない部分をトリマーがお手伝いをするというような二人三脚システムが理想です。
もちろん、日常のお手入れ自体が難しいようであれば、トリマーに頼ってもいいのですが、その場合はひどい状態になるまで放っておくのではなく、トラブルになる前の段階で早めにお願いするようにしましょう。
犬を迎えたら、犬が心地よく快適に生活できるように努めるのが飼い主としての責務です。
せっかく迎えた大切な愛犬のお手入れは、ぜひプロと相談しながらの二人三脚で、愛犬にとってベストな方法で行ってあげることをおすすめします。
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