任天堂株式会社は5月27日、企業広報・IRに関する情報を発信する公式Xアカウントを更新。任天堂商品の不正な出品行為を防止する取り組みとして、株式会社メルカリ、LINEヤフー株式会社、楽天グループ株式会社と協力することを発表しました。
公式サイトの案内によると、この取り組みには6月5日に発売する「Nintendo Switch 2」も含まれるといいます。
3社が展開する「メルカリ」、「Yahoo!オークション」および「Yahoo!フリマ」、「楽天ラクマ」において、サービス事業者各社の利用規約に違反する不正な出品行為に対し、サービス事業者による能動的な出品削除対応を行うほか、情報共有を含む連携体制の構築などの対策を進めていくとしています。
ここでは具体的な取り組みにについては言及がなかったものの、各サービスを展開する3社は、この発表を受け、それぞれ公式サイトのお知らせを更新しました。
■ 当面の間、Switch2出品禁止のサービスも
メルカリは「悪質な詐欺行為等、利用規約等に抵触する可能性のある出品の削除」「権利者の許諾なくWEBサイト等から商品画像を転載する出品（著作権侵害）の削除」「高額商品の販売等における本人確認の実施」、そして「『Nintendo Switch 2』本体の出品における『オークション機能』の利用停止」を行うと発表しています。
Yahoo!オークションおよびYahoo!フリマでは、Nintendo Switch 2本体の出品自体が当面の間は禁止。楽天ラクマでは、商品の出品に関する禁止行為の遵守や、手元にない商品の出品禁止について注意をよびかけ、加えて「発売日前の出品はお控えいただきますようお願いいたします」としています。それぞれのサービスで対応が異なるものの、高額転売へのけん制として有効な一手となりそうです。
■ Amazonでは発売前にもかかわらず定価以上で出品されているケースも
一方、大手通販サイト「Amazon」との協力は発表されておらず、個人や企業が利用できる「Amazonマーケットプレイス」では、Nintendo Switch 2発売前にもかかわらず、定価を大きく上回る高額出品が行われています。
今回の発表は、ゲーム業界だけでなく社会全体における不正出品や転売問題への警鐘とも言えるでしょう。今後追随する企業が増えることにも期待が集まります。
＜参考・引用＞
任天堂株式会社（企業広報・IR）（@NintendoCoLtd）
メルカリ「「Nintendo Switch 2」の出品・購入について」
Yahoo!オークション「「Nintendo Switch 2」の出品禁止とガイドライン改定予定のお知らせ」
Yahoo!フリマ「「Nintendo Switch 2」の出品禁止とガイドライン改定予定のお知らせ」
楽天ラクマ「「Nintendo Switch 2」関連の手元にない商品の出品について」
（山口弘剛）
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025052705.html