悪事の詰めが甘いことを指して「頭隠して尻隠さず」と言いますが、先日Xに「頭隠さず尻も隠さず」なワンちゃんの姿が投稿され、話題を呼んでいます。
誰が見てもサイズ感のあっていない箱にギチギチに詰まって、入り口からも天井からも身体をはみ出させているのは柴犬のおかかくん。2歳の男の子です。
成長したからサイズが合わなくなっちゃった……のではなく、そもそもこの箱は彼のものではありません。
飼い主さんによると、箱の本来の主は同じ家に住んでいる猫のきんぴらくん。たびたびおかかくんに追い回されるきんぴらくんの隠れ場所として用意したものだそう。
しかしそこにおかかくんがまさかの先回り。頭も尻尾も微塵も隠すつもりがない、堂々とした略奪っぷりです。
これまでもキャットハウスやキャットタワーなど、きんぴらくんのエリアに侵入してきた前科があるおかかくん。
飼い主さんは「隠れ家は自分のものだと思っている節があります」と話します。よく見れば箱に詰まったおかかくんの表情はかなり「入り慣れている感」がありますね。
隠れ家に先回りされたきんぴらくんも黙ってはいません。飼い主さんが投稿した画像の中にはきんぴらくんが「出てこんかい!」とばかりにおかかくんに迫る場面も。
おかかくんの犯行は隠れ家設置直後のため「(きんぴらくんは)自分の隠れ家だとわかってなかったと思います」と飼い主さん。ただそれでも、身動きの取れないおかかくんに対して猫パンチをしていたそうなので、本能で察していた可能性が高そうです。
それにしてもあまりにギチギチな詰まり具合なので、筆者としては「これ出れるの……?」と疑問が浮かびます。飼い主さんによると箱は蓋の部分が開くため「上からヌルっと出てきました!」とのこと。
「そうか、最後はちゃんときんぴらくんに返してくれたんだなあ」と思いきや、その後おかかくんは隠れ家を引きずり回していたそう。いや、ダメダメダメ!きんぴらくんのなんだから!!
ところで猫は犬に比べて身軽なのが特徴。きんぴらくんの隠れ家は高いところに置いてあげればいいのでは?と思う方もいるかも知れません。
もちろん飼い主さんもそのことは把握していて、すでに高所にも隠れ家を設置している様子。しかしながら現実はそう上手くはいかないようで……。
「追いかけっこする→猫が犬に捕まる→プロレス→負けそうになると猫が鳴き出す→飼い主が仲裁にはいる→高いところに猫を下ろす→床に降りて犬を挑発するのエンドレス」(飼い主さん)
レフェリーストップに助けられておきながら、挑発を繰り返しているらしいきんぴらくん。ちょっと、君も君じゃないの。
きんぴらくんについて飼い主さんは「多分構って欲しい&オス同士なので負けん気が強いのかもしれません!」と話しています。
2匹の関係は人間でたとえるなら「年の離れたやんちゃな兄弟」という感じなのかもしれません。
<記事化協力>
おかかさん(@okaka_0516)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024112201.html