9月4日より、全国のコメダ珈琲店のモーニングメニューに「もったいないバナナ」を使用したジャムが期間限定で登場。
規格外のバナナを活用し、果肉を残した食感とさわやかな風味でモーニングセットのパンを引き立てます。発売初日にさっそく体験してきました。
今回の新メニューは、バナナ販売大手のDoleが「フルーツの埋め立て廃棄ゼロ」に向けて取り組む「もったいないバナナプロジェクト」に、コメダ珈琲店を展開する株式会社コメダが賛同して行うものです。
流通過程のさまざまな要因によって捨てざるをえない「規格外」のバナナたち。中身そのものは美味しく食べられるにもかかわらず、その多くは埋め立て廃棄されてしまうそう。こうした事態をゼロに近づけるべく、Dole社ではこれらのバナナを「もったいないバナナ」と名付けて商品化しました。
コメダではこれを活用し、開店から午前11時まで提供されるモーニングサービスにて「もったいないバナナジャム」を提供。この取り組みにより、約2.5万本ものバナナが“救出”されるということです。
美味しく食べられて、しかもバナナを救えてしまうとは。いろいろと気になるメニューですが、お味のほどはいかに。さっそく確かめるべく、筆者の自宅近所にあるコメダ珈琲店へ足を運んでみました。
通常、同店のモーニングセットでは、好きな飲みものを注文すると「山食パン」もしくは「ローブパン」のトースト、さらに「ゆで玉子」もしくは「手作りたまごペースト」「コメダ特製おぐらあん」を付けることができますが、期間中はパンとともに「もったいないバナナジャム」が選べます。
注文すると、小皿に盛られたジャムが運ばれてきました。遠目にも鮮やかな黄色をしていて、トロピカルな雰囲気たっぷりです。
近づいて眺めてみると、なるほど果肉のつぶつぶがしっかり。バナナの黄色い色もよく見ると透き通ってキラキラしていて、“しぼりたて感”が満載です。季節はもう秋ですが、まだまだ暑い今日このごろ。南国気分で「夏のおかわり」という雰囲気がします。
パンに「もったいないバナナジャム」をたっぷりのせてみました。ほどよく焼き目のついたトーストに、ジャムのまぶしい黄色がひときわ映えます。満を持して一口かじると、バナナの鮮やかな甘酸っぱさが口いっぱいに。モーニングだけに“目の覚めるような”さわやかさです。
ほおばったまま深呼吸すれば、そこはもう南国のビーチ。甘くトロピカルな風が口から鼻へと抜けていきます。まさに「夏・延長戦」のスタートといった雰囲気。朝からリゾート気分を味わえるのは最高ですね。
筆者のおすすめは、無糖のアイスコーヒーとのセット。浮遊感たっぷりなジャムの甘さをひとしきり満喫したあとにキリッとシャープなアイスコーヒーを味わうと、口の中がすっきりリフレッシュし、抜けるような青空にも似た爽快感が味わえます。
「通常メニューでもいいのでは?」と思うほどの満足感ですが、たしかにこのさわやかさはモーニングならではの魅力かもしれません。これだけ美味しく味わえて、さらに2.5万本のバナナを救うことにもつながるとは、まさに一石二鳥なメニューですね。
「もったいないバナナジャム」は、全国のコメダ珈琲店の9月4日から10月中旬まで提供。開店から午前11時までのモーニングセットの一部として味わうことができます。数量限定につき、各店舗とも無くなり次第終了とのことなので、体験したい方はお早めに。
(天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024090406.html