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架空の映画祭サイトが乱立……京都芸術センターが注意喚起


架空の映画祭サイトが乱立……京都芸術センターが注意喚起

 京都市中京区の芸術文化施設「京都芸術センター」は8月23日、公式Xアカウントにて、「京都河原町国際映画祭」という架空の映画祭のサイトにおいて、同センターが9月の会場として無断掲載されていると発表。あわせて「この映画祭と当センターは一切関係ございません」と、注意喚起しています。

 この架空の映画祭のサイトにアクセスしてみると、文章は全て英語で書かれているものの、「the Kyoto”Kawaramachi”Film Festival」とあり、京都を連想させる写真も使われているなど、一見すると実在の映画祭らしく仕立てられています。

架空の映画祭のサイト

 一方で、サイトのロゴが生成AIで作られたような解読不能の文字であったり、ところどころリンク切れを起こしていたりと、お粗末な部分も。もしも本当にこの映画祭が実在するのであれば、こうしたミスはまず起きないでしょう。そもそも京都市には「京都国際映画祭」が存在します。

ところどころ不自然な点が

 ここのところSNS上では、「名古屋国際映画祭」「広島短編映画祭」「大阪国際短編映画祭」といった架空の映画祭サイトの出現が相次いで報告されており、エントリー料をだまし取ろうとする新たな詐欺の手口か?と、注意を促す投稿が頻繁に行われています。

 編集部では「名古屋国際映画祭」に対して問い合わせフォームを通じて連絡を試みましたが返信はありませんでした。その後、このサイトは閉鎖されたらしく、現在ではアクセスすると403が表示されます。

「名古屋国際映画祭」のサイト 現在は403

 今回の「京都河原町国際映画祭」もほぼ同様のケースと見られていますが、外部サイトから申し込む形であるなど、他の架空サイトとつくりが微妙に異なる点は見逃せないポイント。

 現在、ネットの話題をうけてか各サイトは続々と閉鎖されています。しかしながら、今後も新たな架空の催し物を装うサイトが出現する可能性も十分に考えられます。こうしたサイト上で安易に個人情報やクレジットカード等金融情報の登録を行わないようにしましょう。

<参考・引用>
京都芸術センター(@Kyoto_artcenter

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024082603.html
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