最近のカプセルトイの出来栄えって、本当に侮れないですよね。実物がそのままミニチュアサイズになることはもはや当たり前ですが、先日発見したのは夏らしい「レトロかき氷器」のカプセルトイ。
昔ながらのかき氷器のデザインがかわいいのはもちろんのこと、台紙をよく見てみると「本当に作れる」の文字が。そんなバカなッ……!?
■ 高さ約7cmの極小かき氷器 全5色で1回500円
どうやらこのミニチュアかき氷器、高さ約7cmという小ささながら、ハンドルをまわして氷を削ることが出来るらしい。過去にも同じデザインで発売されており、今回は「日本の四季彩色」にカラーを変えて再登場したようです。知らなかった……。
何はともあれ、これはなんだか面白そう!ということで早速回してみることに。価格は1回500円で、全5色がラインナップ。「天青」「薄香」「み空色」など、淡めのカラーとなっており、どれが出ても当たりと言えるでしょう。
ハンドルを回し、出てきたカプセルのカラーはピンク。これはおそらく「乙女色」かな?自宅に持ち帰って開封するとともに、極小サイズのかき氷作りにチャレンジしていきます。果たして本当に作れるのでしょうか。
■ かわいらしいピンクのかき氷器 本当にかき氷が作れるのか
自宅でカプセルを開けてみると、中にはかわいらしいピンクのかき氷器が入っていました。やはり「乙女色」で間違いなかったようです。
大小のハンドルは開封後に取り付ける必要があります。特に大ハンドルの取り付けにはドライバーを使うので、これから購入される方はご注意ください。なお側面の小ハンドルは飾りだそうです。
次に、製氷皿に水を入れて作った氷を削り皿にセット。なるほど、内側に刃がついていて、氷を押し削っていく仕組みです。刃が露出していますので、ケガに注意しながら氷を置きましょう。
準備が整ったら、いざハンドルを回します。ゆっくり回すと……おおっ、本当に氷が削れます。セットした皿に氷が積み重なっていくさまは、まさに本物のかき氷器のよう。ちなみに説明書によると、ハンドルの握りを持つより、全体をつかんで回す方がよく削れるそうです。
器がいっぱいになったら、最後にシロップをかけます。何せこのサイズなので、うっかりこぼしてしまわぬよう慎重に……。2、3滴ほどで全体に染みわたりました。これにて完成となります。
■ ”ひと口”ならぬ”ひと吸い”で完食 ミニチュアとしての完成度に注目
作ってみた感想は……とにかく小さい。皿の直径は2.5cmほどなので、”ひと口”どころか”ひと吸い”で完食です。確かに、”本当に作れる”ことに間違いはありませんでしたが、この点に過度に期待しない方が良いでしょう。そりゃそうだ。
しかしながら、このサイズのかき氷器自体そもそも珍しいでしょうし、ミニチュアとしての出来栄えは言わずもがな。季節感と風情を感じられるカプセルトイとしては、間違いなく価格以上の価値ありです。
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024062904.html