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舞台「かまいたちの夜」開幕 28通りのエンディングに主演のヴァサイェガ「セリフが飛びそうで……」


舞台「かまいたちの夜」

 伝説のサウンドノベル「かまいたちの夜」(1994年)を原作とした舞台「かまいたちの夜 ~THE LIVE~」が6月20日、東京・シアター1010での初日を前に囲み取材を行った。

 2024年で30周年を迎えた「かまいたちの夜」。今回の舞台化にあたっては、原作者の我孫子武丸を監修に迎え、オリジナルストーリーを展開。

 また、観客のジャッジによって物語が分岐するマルチエンディング形式を採用しているのも特徴的な点。28通りのエンディングと100通りを超えるシナリオパターンが用意されている。

 初日を前に行われた囲み取材には、主演のヴァサイェガ渉、豊田陸人、高柳明音、ドロンズ石本、塩月綾香、細貝圭、構成・演出を手掛けるノサカラボ代表・野坂実が参加。

 ヴァサイェガは100通りもあるシナリオパターンに苦労したといい、「ちょっとでも他のことを考えるとセリフが飛びそうで……」と不安な様子をみせつつ、「試行錯誤しながら作ってきました。やっと本番を迎えられるのが嬉しいし、いい意味で緊張しています」と意気込みを語った。

 豊田も「緊張していてやばいです。ずっとセリフを言っていないと不安」としつつ、「今はセリフや脚本がガッチリ固まったので80%は決まっています。残りの20%は初日の瞬間まで悩み抜いて、最後に役を完成させたい」と今後舞台上でも成長していくことを約束。

 ヴァサイェガと豊田は少年忍者のメンバーであり、今回が初の外部共演。稽古期間中もお互いに話し合いながら進め、ヴァサイェガは「すごくやりやすかった」と振り返り、豊田も「わかる」と笑顔で応じた。

 構成・演出を手掛ける野坂実は、稽古中に台本の60%が変更されたことを明かし、キャストの細貝圭は「長い事、舞台の仕事をしていますが、初めての体験で、何回もキャパオーバーを起こしました」と苦労を語る。また、ドロンズ石本は「若いみなさんが膨大なセリフ量を頑張っているので、それをサポートしていきたい」と他のキャストたちを気遣った。

 また、高柳は「本番ではお客様がどんなジャッジをして、誰に投票するか全然わからないので、ドキドキするし楽しみ」とコメント。塩月は「結末が28通り、選択肢も含めたらルートが100通り以上。稽古でそれを一通りやったので、混乱しながらなんとかここまで漕ぎ着けた感じです」と本作ならではの苦労を語った。

 舞台開幕を前に発表された、原作シリーズ3作目「かまいたちの夜×3(トリプル)」がNintendo Switch / PlayStation4 / Steamにて発売の件にも触れ、ヴァサイェガは「ゲームファンの方もそうでない方も、舞台に来ているけどゲームをしているような楽しさを舞台で味わってもらえたら嬉しいです」と笑顔で締めくくった。

 「かまいたちの夜 ~THE LIVE~」は、東京・大阪にて上演。東京公演は6月20日~6月23日までシアター1010にて行われ、大阪公演は6月28日~6月30日までCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて行われる。

情報提供:株式会社キョードーメディアス

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま経済新聞編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024062105.html
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