露出の激しい女性の写真などが掲載されている成人向けの雑誌、通称「エロ本」。
以前は自販機でも販売されていましたが、最近はあまり見かけません。そんな中、東京都内の「エロ本自販機」すべてを現地訪問したのは、X(Twitter)ユーザーの大銀醸さん。
青少年に悪影響をあたえる可能性があるという観点から規制も厳しくなり、販売場所も急激に減っていったエロ本。
筆者が子どもの頃は草むらに捨てられているエロ本を友だちと隠れて見たり、外から見えないようになっているエロ本自販機売り場を周囲の目を気にしながらのぞいたりしていました。男性なら一度はやったことがあるのではないでしょうか。
都内のエロ本自販機すべてを現地訪問した大銀醸さんの話によると、エロ本自販機がある場所は「練馬」、「葛飾」、「八王子」、「瑞穂」。また、実際にはエロ本は販売されておらず、DVDばかりだったそうです。実際に足を運んでみると、新しい発見もあったようですね。
■ 情報収集含め3か月を要したエロ本自販機訪問
―― 都内のエロ本自販機をすべて訪問しようと思った理由を教えてください。
東京都の不健全図書制度への関心があり、毎月開催されている青少年健全育成審議会を傍聴し始めたのがきっかけです。
審議会の冒頭に自販機の台数の報告があるので、そこで自治体がエロ本自販機を規制していることや届出制度があることを知りました。段々と減っていく台数を眺めるうちに、「今しかない」とまわり始めた次第です。
夏コミ用のネタ集めという側面も多分にあります。
―― 実際に訪問してみて予想と違ったことなどはありましたか?
一つの運営業者が細々と続けているのかもと考えていたのですが、実際は所有者も管理者もバラバラ。一店舗でも運営を続けられるくらいにはまだ利益が出ているのは、意外ではありました。
驚いたのは、ほぼエロ本が売ってなかったことですね。ほとんどDVDなどでした。そのため実は「エロ本自販機を訪問してきた」という言葉には偽りがあります。
―― すべての場所を訪問するまでに何日くらいかかったのでしょうか?
無駄足は避けたくて、情報収集含め2月から4月まで3か月ほどかけました。八王子や瑞穂町は車やバイク前提の立地なので、電車だと結構距離が……。そして普段は誰も使わない隔離された空間なので、入る時の緊張感がハンパなかったです。
―― 都内のエロ本自販機の訪問を終えての感想を教えてください。
今回訪問した6か所の中にも、すでに閉店してしまった店舗があります。無くなるのは時間の問題なので、興味を持った方には今のうちの訪問をオススメしたいですね。そして、そこから自販機の規制についても知っていただけると、話し相手が増えて嬉しいです!
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仕方がないことかもしれませんが、昔あった風景や思い出の場所が無くなってしまうのは寂しいもの。興味を持った方は無くなってからでは遅いので、大銀醸さんのように現地訪問してみるのも良いかもしれません。
<記事化協力>
大銀醸SSSさん(@daiginjo)
(佐藤圭亮)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024053104.html