「テレビ離れ」や「酒離れ」など、「若者の○○離れ」があるのなら、反対に「老人の○○寄せ」があってもいいのかもしれません。破壊屋ギッチョさんがSNSに投稿したのは、「老人のアニメ寄せ」についてのエピソード。2万5000件を超える「いいね」がつくなど反響をよんでいます。
「70代後半の母親がアニメ『薬屋のひとりごと』を観ていて驚いた。親戚の60代夫婦の家に泊まりに行ったら、ずっとアニメばっかり観ていて驚いた。地上波がつまらないのでアニメを観るようになったらしい。若者の◯◯離れじゃなくて、老人のアニメ寄せ!」
■ 「若者の○○離れ」ならぬ「老人のアニメ寄せ」
破壊屋ギッチョさんの投稿によると、あまりアニメを観るイメージの無かった70代の母や、60代の親戚までもがアニメを観ていたことに驚いたといいます。ちなみに60代の親戚の方は、夫婦でアニメ専門チャンネルの「アニマックス」に夢中になっていたそうです。
このことを「若者の◯◯離れじゃなくて、老人のアニメ寄せ!」と紹介した投稿には、「新しいトレンド」、「こんな未来を待ってた」など、多くの声が寄せられています。
また、「定年後の父親が異世界ものにハマった」、「うちの74歳は『ゆるキャン』と『コナン』が好き」、「うちの母(今年72)は『ウィッチブレイド』が大好き」、など60代70代の親がアニメにハマっているというコメントも。
「老人のアニメ寄せ」現象が本当に起こっているのかもしれません。
■ 国境も世代も超えて愛される日本のアニメ
実は、破壊屋ギッチョさんの母親は元薬剤師とのこと。加えてイギリスの推理作家であるアガサ・クリスティの小説を全て読破しているほどのミステリーマニアといいます。
薬剤師でミステリー好きとあれば、毒見役の主人公が難事件を解決していく「薬屋のひとりごと」にはまるのは当然かもしれませんが、イギリスの実写ドラマが好きで今まであまりアニメに触れてこなかった母親がアニメを観ていることに衝撃を受けたとのこと。
また、60代の親戚夫婦は「ぬらりひょんの孫」、「ノラガミ ARAGOTO」、「名探偵コナン」などを観て楽しんでいるのだとか。キャラクターの名前や能力の話、アニメの考察の話題に、破壊屋ギッチョさんは全くついていけず、「泊まりに来た孫たちの現代的な趣味についていけない老人たち、というかつての日本の風景が完全に逆転している」と感じたそうです。
「邦アニベストテン」という企画の主催をするなど、日本のアニメをこよなく愛する破壊屋ギッチョさん。
母や親戚がアニメを観ていることについて、「海外で言語を超えて愛されている日本のアニメが世代も超えるのが嬉しい」、「アニメのパワーに驚かされています」と語っています。
<記事化協力>
破壊屋ギッチョさん(@hakaiya)
(一柳ひとみ)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 一柳ひとみ | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024051306.html