今はそれほどゲーセンに通わなくなってしまいましたが、20年前ぐらいは、結構ゲーセンに通って、某人気3Dの格闘ゲームに興じておりました。そんな筆者が今回見つけたのは、カプセルトイブランドTAMA-KYUから発売されている「arcade machine… コイン投入口」。
要するに、アーケードゲーム機の「コイン投入口」だけを模したものです。どれほどの再現度なのか、折角なので現役ゲーマーにも話を聞いてチェックしていきます。
■ コイン投入口とは
「arcade machine… コイン投入口」(1回300円)の発売時期は2022年と少し前になっていますが、どうやら再入荷を繰り返しているようで、筆者の場合は最近になって初めて存在を知りました。
なお、種類は全4種類。光る仕様の「光るコイン投入口A」、「光るコイン投入口B」と、返却口が付いた「コイン投入口&返却口A」、「コイン投入口&返却口B」となっています。
発売以降、ネットでの評判もよく「貯金箱にいいかも」「なんて素晴らしい商品なんでしょうか」などの意見があがっていましたが、実際貯金箱の入り口に使えるのでしょうか?その点も確認してみます。
■ 狙うは、光る投入口
まずは「arcade machine… コイン投入口」が入っている、カプセルトイ自販機の中身をのぞいてみましょう。どれどれ売れ行きは……めちゃくちゃ売れている。残りわずかといったところです。ということでこれは売り切れる前に引いておかねば。
狙うは、光る投入口ですが……。回してみます。ガコン。
出ました、光る投入口。
■ 使ってみた
では詳細に見ていきます。全体的にプラスチック製ではありますが、実際に使われているもののように、周囲が金属製っぽさを感じ、かなり重厚感がありますね。
もちろん今回のカプセルトイのものは、プラスチック製(ABS)なので、とても軽いです。
ただし1点注意事項が。これ投入口ということですが、実際にコインを投入することはできないようです。途中でつっかえます。なので貯金箱の入り口として使うという方法は難しそうです。
ちなみに、赤い部分を押し込むとコインが返却される「リジェクト機能」が本物にはそなわっているのですが、カプセルトイのものは押し込みができませんでした。
念の為に通常の「コイン投入口」も引いておきました。こちらのタイプも途中でつっかえてしまうので、投入し切るのはやはり難しいようです。
■ 現役ゲーマーにも感想を聞いてみた
今回入手した「コイン投入口」。現役ゲーマーの感想はどうなのでしょうか。毎日通うゲーセン、そして毎日使う「コイン投入口」さぞかし、喜ぶのか……と思いきや意外な意見が。
「馴染みがない」
え?馴染みがないというのは、どういうことだ。詳しく話を聞いてみたところ、普段やるいわゆる「格闘ゲーム」にはこのタイプの投入口は使われていないということのようです。
しかし「レースゲーム」とかであれば使われているかも?という助言をうけ、早速ゲーセンに行って確認してみました。
店内を散策してみたところ、たしかに光るタイプの投入口は少なかった。やはり通常タイプの投入口が圧倒的に多い。
ただ、レースゲームのような大型タイプの筐体には、たしかに光る投入口が使われていました。レースゲームには使われているかも?という予測をピタリと的中させる、ゲーマー友人流石すぎる。
つまり、格闘ゲームなど(アストロシティ等)ではこの光る投入口が使われていないので、馴染みがないということのようです。
ためしに、以前入手した「アーケードゲームレバー」と今回の投入口を置いてみたら、たしかに通常の投入口はしっくりきた。
一方で、光るタイプのものは、かなり違和感が出てしまいました。
「コイン投入口」ということで、今回紹介することにした「arcade machine… コイン投入口」。てっきり「(格闘)ゲーマー向け」という勝手な決めつけをしていましたが、実はそうではなく、ゲーセンで見かける「コイン投入口」という、もう少し広めなターゲットが設定されているようです。
日常生活では一切役には立ちませんが、「何でそれ持ってるの?」と思わせ、あの子と、急激に距離を縮めるアイスブレイクにはつかえるかもしれません。しらんけど。
<参考>
アーケード筐体のコイン投入口を模したカプセルトイ TAMA-KYUより登場(おたくま経済新聞)TAMA-KYU「arcade machine… コイン投入口」
(たまちゃん)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By たまちゃん | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024050703.html