株式会社キングジムが製造・販売するラベルプリンター「テプラ」。同社のロングセラー商品で、個人から企業まで広く利用されていますが、実は使用済みカートリッジのインクリボンから、印刷した文字が読み取れることをご存じでしたでしょうか?
「昔のワープロ使ってた人なら知ってると思うけど、使い終わったテプラのカートリッジには個人情報が含まれる場合があるからちゃんと捨てるんだぞ」
Xでこう呼びかけたのは、「ひろみつ」さん。投稿に添付された写真には、カートリッジを分解している様子が写っていますが、たしかに使用済みインクリボンから文字が白抜きになっており、印字された文字がはっきりと読める状態になっています。これは盲点……!
元々テプラの愛用者で、時々メンテナンスしながら使っていたため、カートリッジの構造については以前から知っていたというひろみつさん。
先日キングジムが発表した「テプラ型のメジャー」を見て、「廃材のテプラのカートリッジにメジャーを入れれば自作出来そう」と分解した際、インクリボンに文字が写っているのを見てポストすることにしたそうです。
投稿の返信欄には「リボンテープこんな感じになってるんですね」と、驚きの声が相次ぐ一方「家庭用FAXもこんな感じで残りますよ」という声も。その数は半々くらいではありますが、特に機密情報や個人情報を取り扱う方は、注意するためにも知っておいた方が良い知識と言えるでしょう。
なお、テプラの使用済みカートリッジは回収が行われています。回収場所はキングジムのホームページで検索可能。
そして出し方については、取扱説明書でも「使用済みのカートリッジには、印刷済みのインクリボンが入っています」「印刷済みのインクリボンは必要に応じてお手元で廃棄してから回収に出してください」という注意書きが記されています。
個人名、電話番号など重要情報を出力したカートリッジを処分する場合には、インクリボンを取り出してから処分した方が良さそうです。インクリボン自体の処分は、細かく断裁するなどして、居住地のゴミ分別に従って出すようにしてください。
<記事化協力>
ひろみつさん(@bakueikozo)
<参考・引用>
ラベルライター「テプラ」PRO SR170 取扱説明書
※掲載画像の一部は「テプラ」PRO SR170 取扱説明書のスクリーンショットです。
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024031701.html