長野県野沢温泉村にある宿泊施設「桐屋旅館」で暮らす看板猫の「きなこ」ちゃん。過去には来客用のスリッパを温める役割等を担っていましたが、この度新しい仕事を与えられたもよう。
それは、お客さんのかかとにのり、直接温めるというお仕事。通称「かかと温め係」。Xに投稿された写真には、熱心に業務に励む様子が写っています。素晴らしいホスピタリティ。
実は写真を撮影したこの日が、きなこちゃんの「かかと温め係」としての初仕事。常連のお客さんとフロントで話をしていたところ、膝立ちの姿勢だったお客さんの太ももの間に、きなこちゃんがすっぽりと入り込んだのだそう。
そのままお客さんの股をくぐり抜けて、かかとにちょこんと前足をのせたきなこちゃん。これを見ていた主人が、「きなこの新しい仕事だ!」と嬉々として写真におさめたという流れです。そんな偶然にも近い瞬間に立ち会えるとは何ともラッキー。
旅館には10匹の看板猫たちがいますが、この仕事ができるのはもちろんきなこちゃんのみ。普段から浴衣の裾の中など、暖かい場所が好きだというきなこちゃんだからこそ、自ずと足が向いたのでしょう。
なお、かかとを温められたお客さんは、「うれしいけど体勢がきつい~」と長時間の中腰に耐えられなかったようで、それを察してか、きなこちゃんもすぐに別の場所に移動していったとのこと。相手の様子をうかがいながらの接客は、さすがの一言です。
なんともうらやましいサービスに、寄せられた「いいね」の数は2万件を超え、「辛くてもサービスされたいです」「かかとまで温めるなんてプロ意識がハンパない」と絶賛の声が続々。多くの方が羨んだようです。
<記事化協力>
桐屋旅館(Twitter:@kiriya_ryokan/Instagram:@kiriyaryokan)
長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷8714-2
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024022401.html