初心者から熟練者まで、幅広く親しまれているレジン工作。作品の種類はアクセサリーやキーホルダーなどが一般的ですが、そんな常識に捉われない作品づくりを行っているのは「かずし」さんです。
X(Twitter)にて「こういうの創ってます」のハッシュタグと共に投稿されているのは、ゲーム「原神」に登場する武器「蒼古なる自由の誓い」。そう、かずしさんは刀剣をつくるレジン作家なのです。
もともとアニメやゲームが好きで、好きな作品に登場する刀剣をファンアートとして制作しているかずしさん。主にYouTubeや TikTok、X、Instagramにて完成品や制作中の様子を公開しています。
過去に制作したレジン作品は「鬼滅の刃」や「BLEACH」「ソードアートオンライン」など、刀剣が重要な役割を持つアニメ・ゲーム作品のものばかり。いかに剣が好きであるか、こうした点からも伝わります。
通常レジン制作を行う際は液を注ぐ型が必要になりますが、当然こうした刀剣型の型は売っていないため、自身で作るところから始めなければなりません。
さらにはレジン液自体に着色したり、ツバの部分も別枠で作られていたり、細かなパーツを磨いたり削ったりなど、細部に至るまで丁寧に制作。YouTubeではこうした制作中の様子を余すことなく見ることが出来ます。
その制作技術の高さは目を見張るものがありますが、かずしさんが特にこだわっていると語るのは「作品を見た人に違和感を感じさせない」こと。
アニメやゲームのファンが作品を見た際に、「ここがちょっと違う」といった違和感を持たせないよう、制作前にしっかり観察し、ちょっとしたサイズ感や色味、デザインまで細かく反映。
加えて、手作り感が出てしまわないよう、近くで見たり遠目で見たり、逐一確認をしながら作業します。その工程はもはやレジン作品づくりというよりも、実際に武器を作るかのよう。
こうして完成した作品は、まさにアニメやゲームからそのまま出てきたかのような完成度のものばかり。この「蒼古なる自由の誓い」においては、原神公式の展覧会にも展示されるなど、その出来栄えは運営側も認めるほど。実際に作品を見た方からも、大変好評だったようです。
なお、かずしさんはこうした二次創作品以外にも、オリジナル作品の制作も展開中。刀剣のほか、指輪やネックレスも自身のサイトで販売しており、オーダーメイド品の依頼も受け付けているとのことでした。
<記事化協力>
かずし/kazushi makingさん(@KadowakiKazushi)
(山口弘剛)
レジンで作る刀剣のファンアート 制作工程やこだわりがもはや武器職人 | おたくま経済新聞 | 山口 弘剛