「デジタルな水墨画を作ってます」X(Twitter)でこうつぶやいたのは、立体クラフターとしてユニークな作品を世に出し続けている「BBコリー」さん。デジタル水墨画とはいったい……?
投稿に添えられた動画を見てみると、墨汁にみたてた砂鉄が丸いキャンバス上に落ちては消えてを繰り返し、現れた数字が変化する様子が映っています。まるで魔法みたい……!
今作を手掛けるきっかけとなったのは、2022年10月に「デジタルな砂時計」を制作したこと。今作同様に、数字が変化していく様子を楽しめる作品となっていますが、その際に「永遠に見ていられる」といった声が多く寄せられました。
しかしながら、砂時計であるがゆえ、砂が落ちきったら再度手動でひっくり返す必要があります。「ならば本当に無限に見ていられる作品を作ってみよう」と思い立ち、本体を水車状にして電力がある限り半永久的に動かし続けられる「デジタルな水墨画」を誕生させたそうです。
仕組み自体は前作と同様に、キャンバス上に落ちてきた砂鉄を、電子制御した装置に貼り付けた磁石でコントロールするというもの。実際に墨汁を用いているわけではありませんが、良い具合にかすれた文字は筆で強弱をつけながら書かれたかのよう。その狙い通り、いつまでも見ていても飽きの来ない作品に仕上がっています。
今作「デジタルな水墨画」は、今後置き台やメンテ部品の作成を進めていくそうで、スケジュールが間に合えば10月14日、15日に東京ビッグサイトにて開催される「Maker Faire Tokyo 2023」に出展予定とのことでした。
<記事化協力>
BBコリーさん(@BitBlt_Korry)
(山口弘剛)