ミニチュア制作を行うNunu’s Houseこと田中智さん。手掛ける作品はただ小さくて精巧なだけではなく、本物そっくりに動作する、といった仕掛けも見どころのひとつですが、またまたとんでもない作品をX(Twitter)に投稿し、注目を集めています。
新作は「カセットコンロ」がモチーフとなっており、ボンベがセット出来たり、コンロが着火するといったギミックが盛り込まれています。セットされた鍋にはもちろん具材も。見ているだけで食欲がわいてきます。
元々は夏用に「見てるだけで暑い!」というテーマで、鍋のミニチュアを制作した田中さん。これをよりリアルに演出するための小物として、カセットコンロも作ることにしたのだそう。
ちなみに夏に熱い鍋を食べることを「暑気払い」とし、風習として根付いている地域も。田中さん自身もこれを毎年の恒例としているようで、投稿の翌日にもキムチ鍋を食べたそうです。
制作時に特にこだわったのはボンベを取り外し可能にし、動きを持たせたこと。赤いキャップを外してコンロにセットする動作、そして青い炎が明るく灯る様子から、クオリティに対する余念のなさがうかがえます。
もちろん、鍋の中身も「魚とお肉、お野菜などの色の鮮やかさを意識しました」と語るように、非常に精密な作り。筆者には夏に鍋を食べる習慣はありませんでしたが……たしかに悪くないかも、と思わせる説得力を感じます。
動画の後半には、計4色の色鮮やかなカセットコンロが並ぶ様子も。あまりにリアル過ぎてこの鍋を囲む小人達の姿が、目に浮かぶようです。
<記事化協力>
Nunu’s House(田中智)さん(@miniature_MH)
(山口弘剛)