ペットとの出会いや飼うと決めた瞬間など、大切な思い出としていつまでも鮮明に覚えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。元々、地域猫だったたぬくんと飼い主さんの関係は少し変わっていました。庭の木にはりついていた「得体の知れないもふもふ」のたぬくんを、なぜ飼おうと思ったのかうかがいました。
「ふと外を見たら庭の木に知らないもふもふが取りついてて爆笑した思い出」と、たぬくんをお迎えした頃の写真をTwitterに投稿した飼い主さん。写真に写っているもふもふは、まるで大きなミノムシのようです。ある日、こんなものが庭の木についていたら驚いて腰を抜かしてしまうかもしれません。いったい、たぬくんは何をしていたのでしょうか。
■ 最初は一時保護のつもりだった
保護する前から家のまわりを歩いている姿は何度も見かけていたという飼い主さん。雨の日などは庭にある物置の陰影などで休んでいたこともあったのだとか。そのため、「このあたりの子かな」という感じで、存在自体は認知していたと語ります。
最初に見かけた時は「どこかのおうちから逃げちゃったのかな?」と思っていたそう。しかし、何か月経っても庭にいて雪の中を歩いていたので、「これはもうダメだ。帰れなくなっているんだ」と思い、一時保護して飼い主さんのもとへ返そうと考えたのだとか。それから数週間は、猫じゃらしやおやつでおびき寄せたりしていたといいます。
徐々に慣らした後に保護したものの、数日間は「外に帰りたいよー!」と言わんばかりに、ニャー!ニャー!鳴いていたそう。慣れてからはご飯やトイレも苦労せずに覚えたとのこと。ただし、検査や去勢などをするために病院へ連れて行こうと猫用のキャリーバッグに入れた時は、非常に暴れたといいます。飼い主さんも「一番苦労したのはその時です」と振り返ります。
■ なぜ木にしがみついていたのかは不明
結果的に飼い主さんが見つからず、正式に家族となったたぬくん。家族以外の人が来ると、すぐに逃げてしまうほど、ビビりな性格。さらに家族のヒザに乗ったり、甘えたりすることもないので、「元野良だからなのかな?」と思っているそう。それでも遊ぶのは大好きで、毎日「遊んで!」コールが凄まじいのだとか。
ちなみに今回のツイートで紹介した庭の木にしがみつくたぬくん。はりついていた理由は、いまだに全然わからないそう。この時もしばらくすると降りてどこかへ行ってしまったといいます。「普段から結構マヌケで謎な行動が多いので、この時も気まぐれで木にしがみついたのだと思います」とのこと。
得体の知れないもふもふを見た時は「何あれ?」と思わず二度見してしまったそう。たぬくんだとわかると「笑うしかなかった」と爆笑したのだとか。この投稿は3万7000件を超えるいいねを集め、「猫がなる木」「収穫してもらえて良かった」「モフゼミですね」などのコメントが寄せられ、飼い主さんだけでなく写真を見た人たちも笑わせています。
<記事化協力>
たぬ@雪の日にやって来た迷い猫さん(@tanu_tyan)
(佐藤圭亮)