「深海魚ハンター」として知られる西野勇馬さんが、相模湾三浦半島沖における深海“釣”査において、「生きた化石」や「古代魚」とも言われる珍魚「ギンザメ」を釣り上げました。
重さ1.80kg、全長70cmに及ぶこのギンザメは、国際ルール(IGFAルール)に則って釣り上げられたため、今後JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)やIGFA(インターナショナルゲームフィッシュ協会)に日本記録、世界記録として申請が予定されています。
当日の天気は雨の予報が出ていたため海中が暗くなりやすく、晴れの日よりも浅いポイントで釣果が出るのではないかと予想しての釣行だったそうですが、この狙いが見事的中。
水深230mの場所から浅場に向かう途中、ポイントを変えるために釣り糸を巻き上げるか悩んでいたところ、当たりの反応があったため、すかさず合わせ(魚の口に釣針を掛ける技)を入れ、ヒットとなりました。
それから巻き上げること約5分、海面に姿を現したのは、これまで西野さん自身も釣ったことのない銀色の魚体。サッと網ですくい上げ、船上で改めて確認すると、それはずっと憧れていた深海魚の一種「ギンザメ」でした。
数年前、友人が目の前で釣り上げた際は「いつかは自分も」と、目標にし続けてきたこともあり、その姿を目の当たりにした際は、安堵感と共に感動と嬉しさが込み上げてきた、と当時の心境を語っています。
その喜びの気持ちをツイッターに投稿すると、瞬く間に多くの祝福の声が寄せられたほか、天然物とは思えない、まさに「幻影の怪物」と訳される学名にふさわしい、機械のようなギンザメの見た目にも、驚きのコメントが多数寄せられました。
今回釣ったギンザメは、当日の釣行を含めた動画をYouTubeで公開したのち、食用にする予定なのだとか。一体どんな味、食感になるのか……そちらのレビューもぜひ聞いてみたいところですね。
<記事化協力>
西野勇馬【深海魚ハンター】さん(@nanukazame1)
(山口弘剛)